俺なりのデヴィッド・ボウイ論

俺なりのデヴィッド・ボウイ

 デヴィッド・ボウイがやっぱり好きだ。「スケアリー・モンスターズ」を聞いて改めて思った。デヴィッド・ボウイについて考えるといつも胸がドキドキする。これは恋なのかもしれない。

 

デヴィッド・ボウイについていつも何かしら考えているので、書けるだけここに吐き出す。

 

デヴィッド・ボウイとの出会い 

デヴィッド・ボウイを初めて聞いたのは高校のころだったように思う。

僕自身は音楽でも映画でも掘っていく時に、系統樹的分析の仕方というか、こう系譜としてある文化を眺めるフェチズムがあるらしい。年表みたいなものが好きなんだ。今となってはどうやって辿り着いたか忘れちゃったけど、グラムロックの進化系のジャンル(ゴスだったり、V系とかみたいなやつ)から遡って辿り着いたように思う。それまでは名前だけは聞いたことあったんだけど、どうしてもディスコグラフィが多すぎてイマイチ食指が伸びなかったんだろう、きっと。今でもそういうのあるし。

 最初に聞いたアルバムが「Hunky Dory」だったんだよな。「Life On Mars?」目当てで聞いてみたんだと思う。これがすごく良くて、見つけてから他のものに手を出さずずっと聞いてた。ジャケも死ぬほどかっこいいし。今でもこのアルバムはかなり好き。他のアルバムに比べてコンセプチュアルじゃないのも良い。純粋に良い曲がたくさん収録されててアクが少なくて聞きやすい。

こんな感じで「Hunky Dory」→「Ziggy Stardust」→「Low」→「Heroes」の王道コースでドハマりしていった。

 

ディスコグラフィ

デヴィッド・ボウイ弱者の人たちのために彼のディスコグラフィやキャラクターの時期、アルバムごとの聞きやすさなどを紹介する。 

エクセルで下の表に簡単に纏めたので把握してほしい。

 

デヴィッド・ボウイディスコグラフィと変遷      
アルバム リリース年    キャラクター 聞きやすさ
デヴィッド・ボウイ  1967 シンガーとしてのボウイ ★★
スペース・オディティ  1969 シンガーとしてのボウイ ★★☆
世界を売った男  1971 グラムロック以前 ★★★
ハンキー・ドリー  1971 グラムロック以前 ★★★★★
ジギー・スターダスト  1972 ジギー・スターダスト期 ★★★★★
アラジン・セイン  1973 ジギー・スターダスト期 ★★★★
ピンナップス  1973 ジギー・スターダスト期 ★☆
ダイアモンドの犬  1974 シン・ホワイト・デューク期 ★★☆
ヤング・アメリカンズ  1975 シン・ホワイト・デューク期 ★★★
ステイション・トゥ・ステイション  1976 シン・ホワイト・デューク期 ★★★☆
ロウ  1977 ベルリン三部作 ★★★★☆
英雄夢語り  1977 ベルリン三部作 ★★★★
ロジャー  1979 ベルリン三部作 ★★★☆
スケアリー・モンスターズ  1980 ニューロマンティック ★★★☆
レッツ・ダンス  1983 ニューロマンティック ★★★★
トゥナイト  1984 ニューロマンティック ★☆
ネヴァー・レット・ミー・ダウン  1987 ニューロマンティック
ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ  1993 エレクトロサウンド期 ★☆
郊外のブッダ  1993 エレクトロサウンド期 ★★
アウトサイド  1995 エレクトロサウンド期 ★★☆
アースリング  1997 エレクトロサウンド期 ★★
アワーズ  1999 原点回帰 ★☆
ヒーザン  2002 原点回帰 ★★★
リアリティ  2003 原点回帰 ★★☆
ザ・ネクスト・デイ  2013 復帰作 ★★★☆
ブラックスター  2016 遺作 ★★★☆

 

改めて見るとめちゃくちゃ曲発表してる。上にまとめたものは彼の代表的なアルバムだけであって、他にも「ティン・マシーン」 名義で90年代あたりに2枚ほどアルバム出したり(2枚とも大味な産業ロックと言った感じでこれといってなにか素晴らしいものではない、普通に失敗作だと思う)、ちょくちょくライブアルバムやベストアルバムも挟んでる感じ。

 

表の右端にある「聞きやすさ」ってのはあくまで一般的に言われてるボウイのアルバムの評価であって、作品の質と直結するわけではない。あくまで聞きやすさの指標としてお使いください。なんとなく汲んでもらえるだろうけど☆は★の半分くらいということでよろしくおねがいします。

 

一般的には「ジギー・スターダスト」で一回ピークが来て、後のベルリン三部作と呼ばれる3枚のうち一枚目の「ロウ」でもう一回ピークが来たと言われてるらしい。そんで「レッツ・ダンス」でアホほど商業的にも成功して(ここを3回めのピークと数える人もいるらしい)、それからのボウイは長い間低迷期に突入し事実上の引退状態に入る。いきなり発表された復帰作はかなり好意的に受け止められて、遺作の「★」で 〜そして伝説へ〜 状態になる。

 

個人的には低迷期と呼ばれる90年代の作品もほんとすげ〜と思っていて(ファンだからだと思うんだけど)、普通に全作品かっこいいから前評判とか気にせずにガンガンいろんなアルバムに手を出しまくって言って欲しい。ただし、「ネヴァー・レット・ミー・ダウン」、てめーはダメだ。

 

・全く聞いたことない人へのオススメアルバム

 

とは言っても、全く聞いたことねえ上にめちゃくちゃアルバム出してて何から聞けばいいかわかんねーよタコ、という人も多いと思うので、デヴィッド・ボウイに全く触れたことのない人へのオススメのアルバムを考えてみた。

 

「Hunky Dory」

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71年リリース。僕自身はこれでボウイの虜になった。ジャンルとしてはグラムロックに分類されるんだろうけど、フォーキーなアートポップでかなりかっこいい。ふつうに現在進行形の最先端USフォークに通じるような要素もしっかりあって聞きやすい。

ボウイの作品はコンセプトアルバムの体裁を持っているものが多いけれど、これはそういうコンセプトみたいなものはあまり感じられなくて、純粋に良い曲を詰めたようなアルバムに仕上がっている、コンピレーションアルバムのような作品。

レディオヘッドの「The Bends」期が好きだったり、後期ビートルズ、スミスなど、ややアンニュイなポップソングが好みの人におすすめできる。

 

「Hunky Dory」というのはeverything’s goodという意味のスラングらしい。

 

「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars」

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72年リリースのボウイのアイコン的存在としても知られる、ジギー・スターダストの成功と失落を描いたコンセプトアルバムであり彼の代表作であるコレ。前作「Hunky Dory」が一年前に制作されたと考えると、70年代のボウイの曲作りのアイデアが抑えきれないほど精力的だったんだなあ〜すげえなあ〜と感慨に浸ることのできる一枚でもある。

イエローモンキーの吉井和哉毛皮のマリーズの志磨遼平なんかがめちゃくちゃ影響を受けているのがわかるとおり、グラムロックの魅力がこれでもかと詰まった一枚であり、耽美でメロディアスでポップで最高すぎる。そりゃ影響も受けまくるわってくらい最高にかっこいい。そういえば、元SMAP稲垣吾郎無人島に一枚だけ持っていくアルバムでこれを選んでたな。稲垣吾郎はボウイ要素もあるのかと思うとなんだか胸が熱くなる。

当たり前のように後進に影響を与えまくっていてBOOWYなんかは名前をモロ拝借してるし、北川景子と結婚したDAIGOもDAIGO☆STARDUST名義でソロ活動をしていたりしてる。そんな感じで現代のJ-POPの根幹に通底する、日本人にはかなり聞きやすい馴染のあるタイプの音楽であるように思う。

洋楽なんかに全く馴染のない人はここから始めてJ-POPとの類似点を見つけていってニヤニヤするのがいいのかもしれない。

あと、そうだ、このジギースターダストについてくるボーナストラックがすげえ良いので是非国内盤を手に入れてほしい。このボーナストラックとして収録されているアウトテイクはジギースターダストというコンセプトから漏れてしまったがためにオリジナル盤には収録を見送られてしまったものなので、クオリティはめちゃ高い。「Lady Stardust」なんかはデモ版もかなり素晴らしくて、オリジナルより更に枯れた、諦観めいたものが漂っていてこちらも劣らずすごくいい。レディオヘッドのベンズと同じく(こちらには「Killer Cars」と「How Can You Be Sure?」が収録されてて、オリジナル盤の終わり方よりも開けた終わり方をするのでこちらが好みの人が多いらしい)、このアルバムも是非国内盤を手に入れてほしい。

 

「Low」

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ベルリン三部作の一枚目でボウイの最高傑作とも名高い。内容としては、後に起こるポストパンクやニューウェーブを予感したようなものになっている。今聞くとシンセポップに分類されるようなサウンド。

オリジナル盤は11曲収録で、前半が歌モノ、後半はアンビエントになっているかなり尖った構成。ロキシー・ミュージックブライアン・イーノが制作にも関わっているように後半のアンビエント部は全てインスト。当時この後半のインスト部の評価もかなり高かったらしく、次作である「ヒーローズ」でも同様に、前半は歌モノ、後半はインストという流れでアルバムが構成されている。

 後半のインストの始まりの曲である「Warszawa」、ジョイ・ディヴィジョンの前身バンドであるワルシャワはここから取られている。

 正直、今聞くと楽曲の質自体は最高傑作という呼び声もある通り最高に高いんだけど、さすがにシンセポップとして前時代的すぎるというか、古い音楽であるということを念頭に置いて聞かないとちょっときついかもしれない。

ニュー・オーダーやその辺のニューウエーブ、YMOのようなスカスカのシンセポップが好きな人にはどハマりできるほど気に入ってもらえると思う。

 

「Best of Bowie」

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 とりあえず代表曲を網羅したい!という人はこのベストアルバムが一番無難であるように思う。

ディスクが一枚のものと二枚組のデラックスエディションがあるようだが、一枚の通常盤で十分。

「The Next Day」の後にリリースされた「Nothing Has Changed」も三枚組のものと二枚組のものがあって充実度は高いけど、40や60曲もあると息苦しくてなかなか聞けないと思うのでこの「Best of Bowie」で一通り知ることができる。このベストでなんか好きな曲見つけてオリジナルアルバムに遡るのが無難で良いと思います。クソほど月並みな意見で申し訳ありません。おしり。

 

 

・個人的デヴィッド・ボウイのアルバムランク付け

 

ボウイの作品はほとんどどれも素晴らしくて、サイコーなんだけど、これまでリリースされた26枚の彼のディスコグラフィから個人的に好きなものを並べてみたいと思う。

 

26. 「Never Let Me Down」

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ネヴァー・レット・ミー・ダウン」とかいうタイトルなのに酷く失望させる出来なアルバム。「トゥナイト」が失敗作として有名なあまり忘れ去られているが、これも酷い。デヴィッド・ボウイを語る上ではあまり登場することがないけど、「トゥナイト」といいこれといい、本当にもがいていて大変だったんだなあと同情してしまう。つまらないアルバムだけど、そのつまらなさが癖になってきて一時期いっぱい聞いてた。

 

25. 「Tonight」

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「レッツ・ダンス」の次に発表された、ボウイの失敗作としても名高いアルバム。ビーチ・ボーイズの「God Only Knows」のカバーだったり、ティナ・ターナーとのデュエットソングが収録されてたりと新しいことをしようとしているが、どうも上手く噛み合ってない。その中でも、おっこれちょっといい曲だな、と思ってクレジットを確認してみるとカバー曲だったりして、オリジナル曲は普通に捨て曲だったりする。

ネヴァー・レット・ミー・ダウン」よりも楽曲で聞かせようとしてる姿勢は評価したいのでこちらを上にしたが、どっちもどっちだと思う。

 

 

24. 「Black Tie White Noise」

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エレクトロサウンドへ転換した時期のアルバム。プロデュースは最近では(と言ってももう4年も前になるけど)ダフトパンクの「Get Lucky」でお馴染みのナイル・ロジャーズを迎え、ジギー・スターダスト期を支えた盟友ミック・ロンソンも参加した、かなり豪華な布陣で挑んだアルバ

ボウイ自身もこの時期に婚約したらしく、結婚についての曲が何曲かある。

致命的な失敗作というわけではないけれど、1曲1曲があまり印象に残らない上にアルバムとしてそこそこ長いので(70分くらいある)結果的にあまり聞かないアルバムになってしまう。

ジャケットもあんまりパッとしないので忘れられがちなアルバム。これを機会に今聞いてるけど悪くない、でも他のアルバムと比べるとやっぱりあんまり聞かないかな。

 

---------------------超えられない壁---------------------------------

 

23. 「Pin Ups

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ボウイのディスコグラフィ史上唯一のカバーアルバム。ゼム、ヤードバーズピンク・フロイドキンクス、フーといった豪華なラインナップだけど、ほとんど聞かない。わりと直球でカバーしちゃっててぶっちゃけあんまりおもしろくない感じもある。ピンク・フロイドの「シー・エミリー・プレイ」のカバーだけはなんか好きで聞いてる。

ボウイ自体はライブで他のアーティストをカバーすることも珍しくなかったらしく、ブートレグでその様子を聞いたりすることができる。

初期北野武映画でいう「みんなやってるか」のような立ち位置の、それまでのカリスマ像を壊す箸休め的な作品だと解釈してる。

 

22. 「Hours」

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ここからそれまでのエレクトロサウンドからも脱却して、原点回帰的作品も手がけていくんだけど、なんせ作品を漂うムードみたいなものがまったりしすぎていてかなり眠たくなる。近未来でどこか牧歌的なコンセプト自体はかなりかっこいいと思うけれど、これもあんまり聞かない。

 

21. 「David Bowie

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デヴィッド・ボウイの記念すべき1st。

もはや音が古すぎて初期ビートルズとかエレファント6の面々のようなサイケ感もある、演歌みたいなアルバム。でももうこのころからしっかりボウイ自身の声は出来上がっていて新鮮な感じ。

評価してる人滅多にいないと思うけれど、このサイケ感というか脳天気感、言わばバカ感はボウイの作品の中でも一番高いので結構聞いてる。

「When I Live My Dream」っていう曲がめっちゃ好き。

 

-------------たまに引っ張りだして聞く壁------------------------------------------

 

20. 「Earthling」

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ボウイのエレクトロサウンド最終章とも位置づけできるこのアースリングは1曲目からいきなりドラムンベースだったりですごい。かっこいい。

内容とあんま関係ないけど、この時期の悪役みたいなボウイの見た目も大好き。

 

19. 「Reality」

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「レッツ・ダンス」以降、引退して復帰するまでは、ボウイは終わった人のレッテルを貼られることもあるけれど、00年代に入ってからのボウイは胸を張って人に勧められるくらいかっこいい。あんまり新しいことはやってないけど、ソングライティング力の高さで魅せるような曲が多くて満足度はかなり高い。

このリアリティと同時に世界ツアーをするんだけど、そのときのボウイの見た目もハンサムなジジイといった感じで最高にかっこいい。

基本的に良く出来たアルバムだとは思うんだけど、ジャケットどうにかならんかったのか。締め切りに間に合わず途中で提出したのかってくらい酷い。それだけです。

 

18. 「Diamond Dogs」

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ジギー・スターダスト期とシン・ホワイト・デューク期を結ぶつなぎみたいなアルバム。

本人もこのアルバムのツアー中にこのアルバムのコンセプトであるジョージ・オーウェルの「1984」に飽きて、ブラックミュージックへの接近を図る。

アルバムとしてはそこそこまとまってる、あんまりとっかかりのない作品に仕上がっているけど、ボウイを代表する名曲「Rebel Rebel」が死ぬほどかっこいい。

僕のイメージするグラムロック観がここに詰まってる。

 

17. 「Space Oddity」 

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デヴィッド・ボウイの2枚目のサイケフォーク期。1作目より楽曲が洗練され、ヒッピーなボウイが楽しめる。このヒッピー路線のボウイは長くは続かなかったけれど、後の作品にも負けず劣らずのクオリティ。

 

16. 「The Next Day」

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前作「リアリティ」から事実上の引退を挟み、10年振りにいきなりリリースされた本作。「ヒーローズ」に「ザ・ネクスト・デイ」のロゴがコラージュされたジャケットを最初見た時には、最近流行りのTシャツみたいだな、と思ったら、ポール・スミスとこのアルバムのジャケのコラボTシャツも発表されたんだよな。ボウイの作品にリアルタイムで触れるのは初めてだったので、時代を切り取るアーティストと呼ばれる所以はこういう所にあるのか、となんか腑に落ちたような記憶がある。

全く関係ない話なんですけど、ポール・スミスからこの「ザ・ネクスト・デイ」と同時に、「ハンキー・ドリー」のジャケットのTシャツも売られてたから手に入れたんだけど、かっこよすぎて神棚に飾ってあります。

内容的には、オールドスクールの他のアーティストに比べてかなり実験的で、「レッツ・ダンス」で商業的にも大成功した以降にこの作品をリリースした意味を考えたい。

リリース当時はかなり好意的に受け止められていたけれど、時間が経って今ではだいたいこれくらいの位置に落ち着くと思う。

 

15. 「Let's Dance」

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商業的に大成功したこのアルバム。この大成功が後の彼を何年か苦しめているようにも見えてくる。

売れ線に走ったとかなんとか言われているけれど、別にそんなことはなくて割とこれまで通りのポップソングで、時代が落ち着いたという感じだ。

レオス・カラックスの「汚れた血」の主人公が走るシーンでも使われた「モダン・ラブ」が最高に好き。雨降ってきて、家まで小走りで帰っているときなんかは脳内でモダン・ラブが流れてる。

 

14. 「Heroes

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ベルリン三部作の真ん中に当たる今作は、前作「ロウ」の姉妹作に当たるような楽曲構成になっており、前半は歌モノ、後半はアンビエントという内容。

ヒーローズではキング・クリムゾンロバート・フリップも参加しており、ボウイのフットワークの軽さが伺える。

このアルバムの先陣を切る、「ビューティー・アンド・ビースト」が狂おしいほど好きだ。インダストリアルなのにめちゃくちゃポップで最高すぎる。

駅で電車待つとき、よくこのジャケのポーズでホームに立ってる。

 

13. 「Lodger」

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ボウイのアルバムの中では地味な存在だけど、これが良い。ベルリン三部作の最終作であり、次の「スケアリー・モンスターズ」から始まるニューロマンティック期への過渡期の作品でもある。

ボウイのアルバムの中で一番というわけではないけれど、彼のディスコグラフィの中でもかなり異彩を放ったエレクトロ・ファンクのような内容となっている。

どうでもいいけど、ボウイのジャケットの中でも指折りで好き。裏ジャケもかなりかわいいので、是非手にとって確認してみてください。

 

12. 「Outside」

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90年代のボウイの作品の中でも一番わかりやすくよく出来ていると思う。かっこいい。

収録時間が70分超えで収録曲も19曲とかなりボリュームあるけれど、楽曲がわりとしっかりかっこいいので均整のとれたアルバムになってる。

猟奇殺人がテーマで、このアルバムを含めて5部作にしたいとボウイは考えていたようだけど、いやそれは無理だろ、鬱々としすぎじゃねーか。14歳が考えたコンセプトアルバムかよ、と思ってしまう。

 

11. 「Young Americans」

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75年リリースのブラックミュージックに接近した一作。

75年リリースなのに、後の80年代の流行りを先取りしたようなサウンドとなっている。こう考えると自身のアイデンティティを確立しつつ、いつも時代の最先端を取り入れる彼のポリシーはかなりすごいな。横の時間軸で見た時にわかるボウイのすごさよ。

 

 10. 「The Man Who Sold The World」

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ジャケットからしてもう最高すぎる。妖艶すぎ。これと「ハンキー・ドリー」期の髪の長いボウイがたまらなく好きで、最高すぎる。最高すぎて語彙力がなくなってきてる。

「世界を売った男」ってタイトルがもう最高すぎるんだよな。

グラムロック×サイケデリアで暗く重い曲が多めだけど、どれももれなくかっこいい。1曲目がいきなり8分くらいある。

ニルヴァーナがMTVアンプラグドでカバーした表題曲も収録されてる。あのニルヴァーナのカバーも最高にかっこいい。

 

------------個人的名盤の壁--------------------------------------

 

9. 「Aladdine Sane」

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ボウイのアイコン的イナズマのメイクを施したジャケットが印象的なこのアルバム。iOSの絵文字にも採用されているくらいボウイの中ではポピュラーなモチーフ。

このアルバムの副題にもなっている戦争を絡めたコンセプトは、イエローモンキーの「EXPERIENCE MOVIE」にも色濃く反映されている。初期のイエローモンキーはボウイの完コピみたいでかなり好きだ。

前作「ジギー・スターダスト」が光であるならば、この「アラジン・セイン」は陰のような作品で、突出して目立つような曲の詰め合わせというより、全体の隊列の足並みの揃った総合点の高いタイプのアルバムであると言える。

「ジギー・スターダスト」が光ならばこのアルバムは陰ってのはなかなか上手く言えた自分でも思う。

 

8. 「The Buddha of Suburbia」

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ディスコグラフィの中でも忘れられがちな、存在感のかなり薄いアルバムだけど、これは無視できない出来。元々はTV用のサウンドトラックとして製作され、後にボウイの作品としてリリースされた、くらいの認識でみんなちゃんと聞いてないと思うんだけど、これがめちゃくちゃかっこいい。個人的には「レッツ・ダンス」以降のボウイの中の最高傑作のうちの一つだと思う。

音は空間的な使い方というか、サウンドトラックとしての製作だからというのも大きく関わりがあるんだろうけど、今までの歌モノというフォーマットを取っ払って自由な状態で製作したからか、これまでにはなかったような音使いがアルバムを支配してる。トリップホップだったりアンビエントみたいな曲が多い印象。

人に強くオススメは出来ないけれど、肩の力の抜けた、ボウイの作品の中でも一番過小評価されたアルバムのように思う。

 

7. 「★」

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ボウイが死んでからもう1年以上経つのか。プリンスのときもかなりびっくりしたけど、これをリリースした直後だったから本当に驚いた覚えがある。

明らかに当時流行りだったエクスペリメンタルなジャズの影響を強く受けていて、特にケンドリック・ラマーの「To Pimp a Butterfly」やカマシ・ワシントンの「The Epic」などの要素が散見される。それでもやはりボウイ印はしっかり残っていて、自らの死期を悟っていたこともあってか、内容はかなりメランコリックで冷たくて暗い。

それでも過去の燦々たる作品群に負けずとも劣らない、素晴らしすぎるほどの内容となっていて、数年後にはボウイの最高傑作の筆頭候補になるであろうレベルですごくいい。亡くなってからより評価が高まったというよりも、もし仮に今まだ生きていたとしてもちゃんと正当な評価を得ていたであろう、マジですごいクオリティ。かっこよすぎ。

 

6. 「Heathen」

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「★」が散々すげえとか言ったけど、この「ヒーザン」もすごくいい。過度にコンセプチュアルでなく、華美なわけでもない、やや地味目なアルバムであることは否めないけど、しっかりこういう代表作と呼ばれないタイプのアルバムでもものすごいクオリティだから本当に好きだ。

「レッツ・ダンス」以降のボウイの中では、これと「★」、「郊外のブッダ」の3つが特に好きだ。「★」はコンセプチュアル、「ブッダ」は新しい引き出しとしてのボウイ、このアルバムでは、純粋に曲が良い、3つの違うタイプで素晴らしい傑作たちだと勝手に思ってる。

ジャケが意味不明なのもなんかむしろ良いよね。

 

5. 「Low」

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みんな好きだけどやっぱり好きだわ。初めて聞いた時はこんなもんかくらいにしか思わなかったけど、ずっと聞いてるうちに絶妙にキモいビートが癖になってきて永遠と聞いちゃう。

前半後半どちらも好きだけど、特に後半のアンビエント部は、僕自身アンビエントな音楽がかなり好きということもあってか、「ワルシャワ」から再生してよく聞いてた。このアルバムとブライアン・イーノの「Music for Airport」でアンビエントの音楽の良さをじわじわ理解していったみたいなところある。

スウェードのボーカルのブレット・アンダーソンが部屋にこのアルバムのジャケットのポスター貼ってる画像がかっこよすぎて、うちの家の枕元に貼ってあるわ。

なんとなくニール・ヤングの「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」のジャケットと対になっているような印象があります。

このジャケットのアイフォンケースとかあったらかなり欲しいな。探してみて見つけたら買います。

半分以上どうでもいい話だったけど、中身は掛け値なしの名作なので未聴の方は是非。

 

4. 「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars」

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説明不要の名盤。とりあえずこれ聞いとけみたいなところある。「レディ・スターダスト」はボウイ史上でも1、2を争うほど好きな曲で、もうほんと最高。

 

--------------殿堂入りの壁--------------------------------------------

 

3. 「Scary Monsters (and Super Creeps)」

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スケアリー・モンスターズ、めっちゃ好き。デヴィッド・ボウイの音楽色々聞いてきて最終的にどのアルバム一番聞いてるかって言われたら多分これだと思う。全然2位のアルバムとひっくり返るけど、楽曲の洗練度を考えると3番目くらいかな。

ニューウェーブやポストパンク×サイバー感というか、こういう組み合わせが最高にかっこいいよな。「It's No Game (Part 1)」や「Ashes to Ashes」のようなかなり尖った曲が大部分を占めるかと思いきや、普通にめちゃくちゃポップなだけの「Up the Hill Backwards」みたいな曲も挟まれてたりして、そのバランス感覚が好きなんや〜となってしまう。

彼のディスコグラフィの中でも一番飽きないアルバムはこれだと思う。

 

2. 「Hunky Dory」

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ジギー・スターダスト以前のまだボウイが何者でもない時期のアルバム。

これがもう本当に最高すぎて、ボウイに初めてハマったのがこれで本当に良かったと思う。

「Changes」や「Life On Mars?」、「Quicksand」と名曲は数あれど、このアルバムのラストを締めくくる「The Bewlay Brothers」の不思議な引力に惹かれて何度も聞いてしまう。この曲があることで華やかな前半部に比べると突き放した終わり方になるこのアルバムの構成が最高すぎ。

ジャケットの三輪明宏上位互換みたいなボウイ様も最高です。ありがとうございました。

 

1. 「Statiion to Station」

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どのアルバムも違った良さがあるけれど、このアルバムはその中でも一つ頭抜けて素晴らしい。

ブラックミュージックを彼なりに昇華したグルーヴィなファンクで、このすぐ後のベルリン三部作よりも更にクラウトロックに近い印象を受ける。

表題曲は10分もあるけれどあっという間でめちゃくちゃ変な構成だし、歌詞もスケールデカすぎて意味わからないけどかっこいいもんは最高にかっこいい。全曲最高なんだけど、このアルバムのラストを飾る「Wild is the Wind」がやたら良い。

「地球に落ちてきた男」撮影後にレコーディングされたアルバムらしくジャケットもそんな感じで微妙に血の通ってない雰囲気も大好きだ。「2001年宇宙の旅」みたいで。タイトルもかっこいいしこの一位は当分揺るがないですね。最高です。

 

デヴィッド・ボウイのフィルモグラフィ 

デヴィッド・ボウイ、やっぱり見た目も最高にかっこいいじゃないですか。だから映画とかも結構よく出てきたりするんですよ。デヴィッド・ボウイが関わった映画の中でも特に印象的なものをいくつか挙げていく。

 

「地球に落ちてきた男」 

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ポスターがかっこ良すぎるなこれは。1976年公開。

話自体は大して面白いもんじゃないんだけど、この時期のボウイが美しすぎてやばい。まさに地上に舞い降りた天使のようだ。ボウイの美しさをうっとりと眺めることのできる以外、ぶっちゃけあんま価値のない映画だけど、もっとも美しい時期のボウイ様を拝むことができるので是非見てください。鼻血出ます。

 

戦場のメリークリスマス

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83年公開の大島渚監督による「戦場のメリークリスマス」。

ボウイが「レッツ・ダンス」の頃のダンディーなおっさんになったボウイを見ることができる。この映画に登場するボウイはだいたい縛られてる。縛られる意外にも土に埋められたり、散々な目に遭ってておもしろい。とんねるずのみなさんのおかげでしたかよ。

 

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土に埋められてもなおかっこいいデヴィッド・ボウイ

 

東洋思想や婉曲的な同性愛表現など、かなり観念的でわかりやすい映画ではないけど、若い頃の北野武だったり坂本龍一のぎこちない演技とか見てるだけでもそこそこおもしろい。

 

ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間

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デヴィッド・リンチの代表作の一つでもある、「ツインピークス」シリーズの劇場版にもちょろっと出演している。こういう主役ではないんだけど脇役として登場した時にボウイの魅力が最大限に発揮されると思う。

 

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マイアミバイスみたいな服着てるデヴィッド・ボウイ。険しい顔してる。

 

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すごい苦しそうなボウイ。風呂でシャワーから水が出てきた時にびっくりしてる僕の顔にそっくりな表情してる。こんな顔なのにかわいいな。

 

「バスキア」

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96年公開。音楽はジョン・ケイルが担当してる。

かなり昔に見た記憶あるんだけど、デヴィッド・ボウイアンディ・ウォーホル役でキャスティングされてて、かなりノリノリで演技している印象があった。わりとこの映画では重要な役割なので準主役級の演技を見ることができる。

 

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めちゃくちゃ豪華なメンバーでの写真。ゲイリー・オールドマンデニス・ホッパーとか豪華すぎるな。

 

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アンディ・ウォーホル役のデヴィッド・ボウイ。かなりノリノリで演技してた記憶ある。「ハンキー・ドリー」でも「アンディ・ウォーホル」って曲あるくらいだったからキャスティングされたとき、かなり嬉しかったんだろうな。

 

「ズーランダー」

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ベン・スティラーが主演と製作、監督を務めた2001年の映画。

全編アホな奴しか登場しなくて、ふざけ倒すだけの映画。ガソリンスタンドでガソリンを撒きあってはしゃいだ後、煙草に火をつけて爆発するシーンはアホすぎて涙が出るくらい笑った。

 


Bowie in Zoolander

モデル同士がどちらがかっこよくランウェイを歩けるか勝負するシーンがあるんだけど、そのシーンでちょろっとだけレフェリーとして登場。映画見てる時なんの前情報もなく見てたからびっくりした。この時のボウイもかっこよすぎて痺れる。

 

プレステージ

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ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督による、マジシャン同士の因縁を描いた映画。2006年公開。

19世紀末のロンドンを舞台にしていて、登場する衣装や小物がかわいくて気が利いてる。俳優もかなり豪華で、主演はクリスチャン・ベールヒュー・ジャックマンでヒロインにスカーレット・ヨハンソン、キーパーソンとしてニコラ・テスラ役でデヴィッド・ボウイが起用されてる。

このニコラ・テスラというのが胡散臭い発明家なんだけど、ばっちりハマってる。

 

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もうこの時点で胡散臭さがすごい。もちろん良い意味で。こんなかっこいいのに胡散臭いのマジで最高すぎる。

 


David Bowie as Nikola Tesla

主人公にある仕掛けを提供するニコラ・テスラ。胡散臭すぎてそれが逆に倒錯トリックになってる(これネタバレになっちゃうかもしれないけど)。

 

映画自体は大どんでん返しがあるタイプの映画らしいんだけど、俺はこの映画のこと全く認めてねーぞ。普通にオチに納得がいかなかったので20点くらいの映画だと思ってる。

それでも、19世紀ロンドンの雰囲気やデヴィッド・ボウイを見ることができるのでまあ見ても損はない。いろんなデヴィッド・ボウイが出演した映画あるけどなんだかんだ言っ脇役として登場するデヴィッド・ボウイの中ではこれがいちばんかっこいいしね。

 

 

こっから先はデヴィッド・ボウイ人とは直接関係ないんだけど、デヴィッド・ボウイを明らかに意識しているキャラクターが登場したり、息子で映画監督であるダンカン・ジョーンズの映画も紹介する。

 

ベルベット・ゴールドマイン

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最近では「キャロル」なんかも監督した、トッド・ヘインズによる98年公開の映画。ポスター見てもらったらわかる通り、明らかにジギー・スターダスト期のデヴィッド・ボウイを意識したキャラクターが登場する。というより、映画のタイトル自体がボウイのジギー・スターダスト期の曲である「ベルベット・ゴールドマイン」から取ったものだろうからね。

映画自体はグラムロックが流行った時代にフォーカスを当てたもので、90年代イギリスで制作されたということもあってか「トレインスポッティング」のような世紀末のロンドンのあの時代の空気感がパッケージングされてる。

内容は「トレインスポッティング」の音楽版のような作りになっていた気がするけど、そんなにハチャメチャなことはやってない印象。そういえばこの映画でもユアン・マクレガーが登場して裸になってた。もう完全にデヴィッド・ボウイと関係なくなっちゃうけど、ユアン・マクレガーって登場すると十中八九裸になるよな。スターウォーズくらいだろ、裸にならないの。

 

月に囚われた男

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息子であるダンカン・ジョーンズによる初の監督作品。

原題が「Moon」であるのに対して、邦題が「月に囚われた男」なの、邦題付けた人が有能であると感服するばかりである。

肝心の内容の方も良く出来てて、SFの密室サスペンスとしてかなり良く出来てる映画だと思う。90分くらいしかないからサクッと見れるしね。

普通に良く出来ているのでこれまで紹介した映画の中で(デヴィッド・ボウイは出てないけど)一番見やすい。面白いので是非。

 

 

・エピソードなど

デヴィッド・ボウイはかっこよくて音楽がいいだけじゃないんだよな。ちょっと前にティン・マシーン時代に日本のクイズ番組かなんかに出演している映像を見たんだけど(かなり探しまわったんだけど、今じゃ消されてるみたい)会話の切り返しが普通に上手かったり、おちゃめな一面も見れたりと根っからのエンターテイナーという印象がある。

 

日本との縁も深いらしく、「レッツ・ダンス」や「戦場のメリークリスマス」のころだから80年代中頃には、半年ほど京都に別荘を借りて住んでいた(!)らしい。

それに付随した僕の好きなエピソードとして、ある女子高生が喫茶店で英語の宿題をやっていたらしくて、それの添削をお願いしようと外国人に声をかけたらしい。その声をかけられた外国人というのがデヴィッド・ボウイで、英語の文法を直してあげたり、女子高生に丁寧に添削指導してあげたらしい。なんじゃ、そのエピソードは。嘘つくにしてももうちょいマシな嘘つけよ、という感じだがどうやらこれは事実みたいだ。

以下に関連記事を貼っておく。

全文表示 | デビッド・ボウイ「喫茶店でJKの宿題手伝っていた」 訃報で次々に再発掘される来日時の「逸話」と「伝説」 : J-CASTニュース

 

 

地球に落ちてきた男の時の写真見てたらマジで美しすぎたので共有します。

 

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地球に落ちてきてくれてありがとうとしか言えないよ。

 

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山本寛斎との有名なやつ。

 

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漢字で書くと「出火吐暴威」になるんですね。またどうでもいいことを知ってしまった。

 

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Hi, David.

 

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このロン毛時代のデヴィッド・ボウイが好きすぎる。最高かよ。

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この前髪あるバージョンもめちゃくちゃいいな。前世でどれだけ徳を積んだらこんな人間に生まれてこれるんだ...

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ロン毛時代終了。ここまで伸ばしたのは後にも先にもこの時期だけだったみたい。最高かよ。

 

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ジョン・レノンみたいなデヴィッド・ボウイ。彼のキチガイスマイル好きだ。歯を思いっきり出して笑うのが最高にチャーミング。

 

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リアリティツアーの時だと思うから2004年か。この時どうやら57歳だったらしい。こんな前髪垂れてるの似合うジジイいるかよ。

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リアリティツアーのときのボウイ、マジでかっこよすぎ。どうなってんだほんとに。歳の取り方知らねえのか。

 

あと個人的にこの時代の悪役感がすごいボウイも好きです。エキセントリックすぎるんだよなあ。美形なゲイリー・オールドマンみたい。

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この時代のボウイ、007の悪役のオファー来てただろってレベルで悪そう。ミサイルとか隠し持ってそうだもん。

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それではニヒルなスマイルでお別れです。

 

 

と、デヴィッド・ボウイについてのエピソードを調べたり、改めて彼の作品群を聞いたりしているうちにマジで最高じゃねーか、という気持ち以外なくなってしまった。亡くなってしまったのが今でも悲しい。

たくさん素敵な作品を残してくれてありがとう。これからも僕の中でいつまでも輝き続けていてくれ。