独りよがりな悩み

周りの人はいつも「個性的だね」「自分を持っている」「世界観があるね」と言ってくれる。一対一で対話したとき自分の知らない、興味のある分野の話をすると人はみんな興味を持って耳を傾ける。もちろん自分だってそうだ。僕はいつもそういう話をしてくれる人を探していて、人間関係を広げる。だから自分ではできるだけ興味を惹くように話をしようといつも心がける。たまに、本当にたまに博識で完全に自分の上位互換だな、と思えるような人と出会えたりして小躍りするけど、なかなかそういう人はいない。てっとり早くこの体験を手に入れるためには自分の身の回りのだれかをそういう人に仕立て上げられればいい。そう思ってこっちの水は甘いよ、などの甘言を吐いて自分の興味ある分野に誘い込む。でもそうして興味持ってくれる人は大抵、というより100%の確率で完全に自分の足跡をたどってきただけの人になってしまう。そんな人と話していてもかなり味気なくてどうしてもやはり独自の世界観や思想を持っている人に出会いたいとだんだん思うようになる。偏っていれば偏っているほどかなりおもしろい人間であることは間違いないんだけど、そうすると一緒にいてかなり疲れる。だから、その分野のスペシャリストじゃなくてジェネラリストみたいな考え方の人間がほしい。いつもそう思う。いつもそう思っている訳だけど、自分の興味ある人には僕の好きな物たちの良さを分かってほしい。だけど過去の自分と対話しているような感覚になってしまうような人たちと話すのはもううんざりだ。僕はどうしたいんだ?そういう興味ある人間が長い付き合いの中で何人か登場したわけだけど、本当に僕はどうしたらいい?その人の世界観を眺めるだけで満足できるのか?自分の思想をもたげこませて影響下に置きたいんじゃないのか?自分でもどうすればいいのかわからない。松本に相談しようか、でも多分冷やかされるからやめとこう