7月4日の悪意

 

 

  1. 人生が行き詰まってきたので女子高生巫女になるしかない
  2. ハロプロ良すぎて全部聞くには人生はあまりにも短すぎる...
  3. 良いものを享受するには人生はあまりにも短すぎるからコミュニケーションというものがあって毎日暮らしていくのかもしれない
  4. 岡村靖幸だから急にアァーーッ!とか叫んでる
  5. カメラ向けたら色んなポーズ取ってくれる人マジで愛おしい
  6. インターネットはもっと陰湿であっていい
  7. 酒飲んだら爆発した
  8. おしりはコミュニケーション
  9. 都会の狭い空間にあるサイゼリヤマジで好き
  10. さっき気づいたんだけど髪は短いと夏涼しい
  11. 部屋に置く場所ないのに7万のギター買いそうになってマジで危なかった
  12. 今日は30℃超えるらしいけどトンカツ揚げます
  13. 今より素敵な人になるんです
  14. 青空が頭おかしくなるくらい好きだから青空眺めてるだけで時給1200円くらい発生するバイト存在しないかな
  15. くるりのばらの花いい曲だな あと何回人生でこう思うんだろう
  16. スーパーとかコンビニで買う弁当、水平に保つの諦めてもう普通に縦とかにして持って帰ってるのお終いという感じがする
  17. レコ屋とか古本屋行くと店員がずっとパソコン見てるけどあれ何見てんの
  18. 酒のんで聞く三四郎オールナイトニッポン楽しすぎてやばいな〜
  19. 高橋しょう子の「童貞たち、殺すわよ♡」のツイートが好きすぎて今でも検索して定期的に見る
  20. 無くてもいいが生活が豊かになるものを購入し続けていたら39187円の支払いが発生した
  21. おじいさんが非常にゆっくりのスピードでお手洗いに向かっているのを見てる
  22. めちゃめちゃ苦しい壁だってなぜか不意にぶち壊す勇気とパワー湧いてくるのはめちゃくちゃ厳しい人たちが不意に見せた優しさのせいだったことなし
  23. 12歳のときニコニコ動画で偶然聞いた人間発電所で人生がおかしくなった
  24. おばけのハオハオのことばかり考えてる
  25. ℃−uteのbye bye byeとかいうミネアポリスファンク調のハロプロ屈指の隠れ名曲
  26. ファラオサンダース聞きながら洗濯物干して服にアイロンかけてる
  27. 美って無料なのやばいよな
  28. 「小学生の頃に戻りたい」って言う人たまにいるけど自分の人生ほとんど否定してんじゃん全然戻りたくねえ
  29. 餃子を満腹で失明してしまうくらい食いたい
  30. 死んだらどこに行く 天国に近いイオンモール
  31. ゲスの極み乙女 だしの効いたおでん
  32. 「寝過ごしたと思ってドアを開けたら東京はなかった」って歌詞がすごすぎる
  33. 会社でコピペだけする業務で月90万欲しい
  34. 大型トラックの免許取ろうと思うから取ったらお前らまとめて荷台に載せてやるよ 荷台でピクニックでもするがいい
  35. ミスチルを理解(わか)ろうとして10年くらい経った
  36. ぬり絵ってクソ虚無な作業だな
  37. マイメンとよくわからん田舎の道歩いたりするだけで楽しいのにそういうのはやっぱ人には誘いづらいよな
  38. 美人な先輩に水と言われて焼酎飲まされてる時が人生で一番ニヤニヤするよな
  39. 心理学を学んで会話で優位に立とうとする、その姿勢が嫌だな
  40. 低学歴なのでサイゼリヤで2000円使ったが未来は僕等の手の中って感じだった
  41. 中学時代のヤンキーと偶然再会して「今なにしてんの」って聞いたら「色々あって中学留年して今中8」と言ってた夢見た
  42. 改札前でゆっくり歩くおばさん、やめてください
  43. ネクタイ洗濯したらぐちゃぐちゃになってただの布切れになった
  44. サイゼリヤにおる女全員幸せになって欲しい
  45. 昨日はま寿司行ったら椎名林檎のギプスがジャスコみたいなアレンジで流れててウケた
  46. 物語はちと?不安定
  47. どうでもいいがインスタのストーリー凝ってるけど見やすい人はパワポ作るの上手そうだな
  48. SNOWが出現してからギャルがもっと嫌になった
  49. 日本の僧侶のほとんどは破戒しています。
  50. 志田未来が好きすぎて自転車屋に置いてある等身大パネルをどう盗むか計画立ててたことある
  51.  Kinki Kidsのシングル集が108円で売っている店を俺は知っている
  52.  初めてカラオケ行く女にzoneのsecret baseを歌わせるパワハラを人生で5回ほどしたことある
  53.  ギャル男の墓
  54.  得得うどんで得だと思ったことなし
  55.  リアムギャラガーみたいにいきなりぶん殴ったりする2018
  56.  ミスチルにありそうでない曲名 メビウス
  57.  オーロラ見たい〜と言う女は心が弱っている
  58.  不明なアルバムとかトラック1のままiPodとかに入れてる人の男気すごいな
  59.  人を笑わせたいという気持ちをずっと忘れないでいようね
  60.  将来を悩むな、SASUKEに出ろ
  61.  杏仁豆腐2L食った(体積で言うな)
  62.  ギリギリ話のわかる頭のおかしい人でいたい
  63.  高校時代のクソ仲いいやつが「玉城ティナが歌うtofubeatsの曲いいよな、素敵なメゾンってやつ あの顔でそんな声低いんか〜いっていつもツッコみながら聞いてる」って言ってて俺はこいつと友達になってよかったと思った
  64.  懐かしいよ、な〜んだ? 答:GIRL NEXT DOOR
  65.  口の中火傷しながら天丼食った
  66.  伊勢谷友介がネオナチに見えるときある
  67.  ナンバーガールってうちの母親の事らしいです
  68.  好きだとかっこいい映画 裏切りのサーカス
  69.  クレヨンしんちゃんの目が白目と黒目が逆なの現実で考えるとかなり怖いな
  70.  強めのパンチで人生がなんとかなればな
  71.  ストロークス聞きながら着替えるとストロークスっぽい格好になりがち
  72.  変拍子の曲ばかり作る人、変なオナニーでイキそう
  73.  にこるんビームによって全焼してしまった重要文化財
  74.  藤田ニコルの父親 藤田ニコラス
  75.  エロチャット
  76.  ギャルは資源
  77.  幼女に会釈されました
  78.  綾野剛のモノマネ習得したので見たい人いたら気軽に話しかけてください
  79.  ラッドウィンプスおしゃかしゃま久しぶりに聞いたらギターがピロピロ鳴っててウケた
  80.  幻影旅団で誰が好きかで占いができます 僕はノブナガです
  81.  平成がダサくなってく感覚かなりいいな
  82.  辞めてくアイドルはみんなしあわせになったらいいと思うよ
  83.  これは去年も言ったと思いますが干支にデブを入れたらもっと盛り上がると思う
  84.  おなかすいてもイライラするしおなかいっぱいでも眠たくなるしこれが死ぬまで1日3回続くのやばいだろ
  85.  佐賀を人生で感じたことない
  86.  STAP細胞が今更あったらウケるな
  87.  MajiでKo泉純一郎
  88.  テレビの角がおしりに刺さっちゃった
  89.  オシリスの天空龍って卵とか産むのかな
  90.  チキンラーメンを二袋食べたら目も耳も聞こえなくなってしまいました
  91.  クソデカいキャンピングカー買ってその中で好きな人たちとワイワイしながら暮らします。さようなら 
  92. 200万のギターいきなり買って破産しようかな
  93. 二人セゾンの時の平手友梨奈さんに戻ってくださいという思いが具現化した龍
  94. もう会えない人に俺ができる唯一のことはたまに思い返すだけだな
  95. さっきドン・キホーテ行ったら俺以外ペアルックのヤンキーしかいなくて怖くて座り込んで泣いてしまった
  96. なんだこの人生
  97. チルしてハハハしたい
  98. 銀杏BOYZのBABY BABY聞いて泣けよオタク
  99. チャットモンチーが解散するってことは単純に彼女たちの音楽の新しいものが聞けなくなるってだけじゃなくて、学生時代、チャットモンチーのコピーする女の子に思いを寄せる男の子だったりその思い寄せられる女の子だったり、その取り巻き含めての青春時代の思い出が全部完結するってことなんだろう 今までありがとう
  100. ジャムおじさん、シンプルに顔デカいな
  101. 真矢みき、改名して真矢ミキになってたんだな、クソどうでもいい
  102. こんばんは 西野七瀬です
  103. 乃木坂はシャブ
  104. 小学五年のときにクラスのマドンナ的存在である待山さんに誤って金玉を蹴られて以来僕の人生はおかしくなってしまいましたね
  105. 柴田聡子の眼鏡が壊れたらしい
  106. 時に睡眠は俺を試してる Because I Love You
  107. ファンタスティポ

返信

目が覚めると俺は巨大な虫になっていた。

甲虫である。仰向けになっていて動くことができない。会社に遅れると連絡を入れたいがこんな状態ではそれすらできない。そもそも声帯はあるのか?声を出そうとしてみたが何も音らしきものは出なかった。か細い足がじたばた動いただけだった。六本足の側面に釘バットのように忠実に生えている棘がベッドのシーツに引っかかって裂けた。

時計を見るとまだ午前5時4分だった。寺山修司の命日は5月4日だったことを思い出した。複眼のおかげなのかいつもより鮮明により立体的に目覚まし時計が見えた。電池が消えかかっているのかデジタル文字の5の縦棒が薄いのまではっきりと見えた。人間に戻れたら電池を買いに行こうとぼんやり思った。

いつも家を出る7:30までにはなんとか人間に戻りたい。

とりあえず起き上がることすらままならないのでなぜこんな状況になってしまったのかの記憶を探っていくことにした。

昨日は21:00過ぎに退勤し24時間のスーパーで惣菜と酒とトイレットペーパーを買った。トイレットペーパーを買うのはいつもなんだか恥ずかしい。側から見てもあぁあの人は今家にトイレットペーパーが無いんだな、というのがわかるしトイレットペーパーはかなり体積が大きいので持って帰るのも不恰好になるからである。スーパーから家までは15分ほどあり、大通りを通らなければならないので人目が気になる。

そんなことはどうでもいい。

自宅に帰ると強烈な眠気に襲われ這うようにベッドにたどり着いて眠った。誰かからのメールが来ていたような気がするが返信する余裕はなかった。森で迷って鹿を頼りに歩く夢を見た。

目を覚ますと今の状況である。

その昔フランツカフカなる人物の代表作の変身でも同じような境遇の男が描かれていたがどんな内容だったかは忘れた。確か人間に戻れずそのまま死んだような記憶がぼんやりとある。俺もこのまま戻らないのかと一瞬不安がよぎったがすぐにどうでもよくなった。中途半端に戻るくらいならずっとこのままでいたかった。虫になった今でもこのように抽象的な思考ができるのに今更気づいてこれまで殺してしまった虫たちへの申し訳なさが溢れてきた。これからは出来るだけ優しく接しようと思った。

急に変身してしまったのをリアルに感じて不覚にも声を出して泣いてしまいそうになった。少しだけ声が漏れたような気がした。その音は泣き声ではなく羽が震えて聞いたことのないような音を奏でていた。ただ不安な気持ちは全くなかった。隣の部屋から壁ドンがあった。俺は泣くのをやめた。

窓から日光が漏れ始めた。空を見るのは久しぶりだった。雲はなかった。

しばらくするうちに腹が減ってきた。腹が減ると大抵のことはどうでもよくなるもので自らが仰向けになった175cmほどの甲虫であることを束の間忘れた。いつも朝飯は超熟と味噌汁(インスタント)とコーヒーだが今日はやたら甘いものが食べたかった。味なんてどうでもいい、甘味成分の凝縮されたなるべく密度の高いくどい味を欲していた。これは現実なのだろう。俺はどうやら本当に甲虫になってしまったようだ。頭の中に樹液のイメージがチカチカして消えない。

こうして今虫になってしまっているのにもかかわらずさっきからどうにかしないとみたいな気持ちが全く湧いてこない。虫には不安を感じる感受性がないらしい。気が動転しているにもかかわらずなぜか楽観的である。これはいい。外見以外の問題は完璧に解決されたと思った。

また強烈な眠気に襲われた。抗うことも出来ずに目を瞑るとそこはまた森だった。さっきと違うことは俺はそこでは迷わなかった。鹿もいなかった。迷うことなく出口に辿り着いたところで目が覚めた。身体が戻っていた。

手で確認する。目の窪み、耳、少し曲がった鼻、あごひげ。

俺は人生で初めてこの身体であることを感謝した。甲虫になるのも悪くないと思っていた自分を思い返してゾッとした。

そうして身体を起こしたときあることに気づいた。ベッドのシーツが破けていた。何かに引っかかって力が入ったような裂け方だった。

時計に目をやるともう午前7時を過ぎていた。

俺は急いで会社へ行く支度を整え家を出た。くどいほど甘いものはもう食べたくなかった。返信していないメールの存在も忘れたまま今日が始まった。

夏にしたい100のこと

 

1.   旅行の計画を立てたい
2.   海に行きたい
3.   海の家でバイトしてる人に思いを馳せたい
4.   潮風に吹かれた帽子を見てたい
5.   かき氷を食べたい(体に悪そうな見た目なほど良い)
6.   パーキングエリアで夏の星座を見たい
7.   花火大会で迷子になりたい
8.   アイスは食べなくてもいい
9.   蚊取り線香の匂いが知りたい
10. 昔のポカリスエットのCMを延々と見たい
11. 髪を切りたい
12. ホラー映画はそんなに見なくてもいい
13. 廃墟に行きたい
14. 滝を見に行きたい
15. いい感じの半ズボンを入手したい
16. クーラーのガンガン聞いた部屋でプレステ2やりたい
17. 酒が飲みたい
18. プールに行きたい
19. 風呂の壁を青いタイルで埋めたい
20. サマージャム’95聞きたい
21. 横道世之介見たい
22. 田舎に行きたい
23. 夜の高速を走りたい
24. 口ずさみたい
25. 香水を変えたい
26. 早起きしたい
27. 炭酸の弾けるぱちぱちという音を聞いていたい
28. 公衆電話からかけてみたい
29. スイカはあんまり食べたくない
30. 微睡んでたい
31. お洒落して街に繰り出さず家に居たい
32. 免許を取りたい
33. 寒くなるまで外に居たい
34. くるりのハイウェイ聞きたい
35. 不安定な気持ちを持て余したい
36. 夕方に一人で煙草吸いたい
37. 弔いたい
38. 小津安二郎成瀬巳喜男で暇を埋めたい
39. 夏だけの日記をつけたい
40. サンダル履きたい
41. 死にたい
42. 檸檬齧りたい
43. 小さな水族館に行きたい
44. デートしたい
45. 些細な嘘にドキドキしたりしたい
46. カーテンにくるまりたい
47. タオルケットにもくるまりたい
48. 読めない手紙送り合いたい
49. 夜にバッティングセンターに行きたい
50. センチメンタルになりたい
51. お前らの定義したセンチメンタルに当てはめられたくない
52. 辛いカレーを食べたい
53. 死について考えたい
54. 無計画に暮らしたい
55. 料理したい
56. ブエノスアイレスの夏について馳せたい
57. 痛みのない世界に行きたい
58. 食料を買い込んで世界が終わるごっこしたい
59. 睡眠薬でトリップしたい
60. 晩年を読みたい
61. 星月夜のような夜を探したい
62. 図書館に行きたい
63. 歯ブラシを買い換えたい
64. 山口小夜子に人生をめちゃくちゃにされたい
65. くだらない
66. 京都から離れたくない
67. 存在と時間を今夏には読破したい
68. 無気力に笑いたい
69. 人間関係を清算したい
70. 夜の体育館に忍び込みたい
71. 久しぶりに親の顔が見たい
72. 水道水がぬるくて夏を感じたい
73. 雨のアスファルトの匂いを感じたい
74. 8月32日に行きたい
75. タクシーに乗りたい
76. 渇きを埋めたい
77. 夏は暑いなーと言いたい
78. 地下の喫茶店で誰かを待つ振りをしたい
79. 新しいポスターと紫の電球を買いたい
80. 肯定したい
81. 地球は無限平面であることを証明したい
82. 炭酸の抜けたコーラはもういらない
83. 冷蔵庫なしの生活をしてみたい
84. 原子力発電所の近くに住んでみたい
85. 恋は別にしなくてもいい
86. おはようと言いたい
87. 植物を育てたい
88. 空港で取り残される夢を見るのやめたい
89. 今までマーカーで塗りつぶした文字たちに謝りたい
90. 夜中の道路で寝転びたい
91. 蜂蜜舐めたい
92. 家具を捨てたい
93. ダンボールに収まるくらいの本しかいらない
94. 嘘が上手くなりたい
95. 約束の丘で待ちたい
96. TOKIOに住んでみたい
97. グルーヴを捕まえたい
98. 最終電車で海に行きたい
99. オモヒデをオーバードライブしたい
00. 100のことを半分くらいは達成したい

邦画ベスト

今まで見た邦画を整理した。いい映画は好きな映画足り得ないし、好きな映画は良い映画だと必ずしも言い切れない。

 

50. ブラックキス (2004) 手塚眞

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49. 泥の河 (1981) 小栗康平

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48. HOUSE (1977) 大林宣彦

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47. 八月の濡れた砂 (1971) 藤田敏八

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46. 細雪 (1983) 市川崑

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45. タンポポ (1985) 伊丹十三

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44. 溺れるナイフ (2016) 山戸結希

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43. 天然コケッコー (2007) 山下敦弘

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42. 浮き雲 (1955) 成瀬巳喜男

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41. 羅生門 (1950) 黒澤明

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40. 野獣死すべし (1980) 村川透

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39. 1999年の夏休み (1988) 金子修介

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38. 百円の恋 (2014) 武正晴

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37. Dolls (2002) 北野武

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36. 超能力研究部の3人 (2014) 山下敦弘

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35. 仁義なき戦い 広島死闘篇 (1973) 深作欣二

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34. HAZARD (2002) 園子温

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33. ラブホテル (1985) 相米慎二

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32. 六月の蛇 (2002) 塚本晋也

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31. 桐島、部活やめるってよ (2012) 吉田大八

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30. リアリズムの宿 (2003) 山下敦弘

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29. 害虫 (2002) 塩田明彦

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28. ツィゴイネルワイゼン (1980) 鈴木清順

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27. 砂の器 (1974) 野村芳太郎

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26. 台風クラブ (1985) 相米慎二

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25. 晩春 (1949) 小津安二郎

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24. 息子 (1991) 山田洋二

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23. この世界の片隅に (2016) 片淵須直

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22. ときめきに死す (1984) 森田芳光

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21. ディアーディアー (2015) 菊池健雄

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20. 砂の女 (1964) 勅使河原宏

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19. Wの悲劇 (1984澤井信一郎

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18. スローなブギにしてくれ (1981) 藤田敏八

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17. 横道世之介 (2013) 沖田修一

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16. 愛のむきだし (2008) 園子温

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15. 東京物語 (1953) 小津安二郎

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14. 殺しの烙印 (1967) 鈴木清順

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13. CURE (1997) 黒沢清

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12. どこまでもいこう (1999) 塩田明彦

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11. 大いなる幻影 (1999) 黒沢清

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10. 恋人たち (2015) 橋口亮輔

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9. 天国と地獄 (1963) 黒澤明

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8. 青い春 (2001) 豊田利晃

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7. 女囚701号 さそり (1972) 伊藤俊也

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6. ソナチネ (1993) 北野武

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5. 夢二 (1991) 鈴木清順

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4. 月光の囁き (1999) 塩田明彦

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3. そこのみにて光り輝く (2013) 呉美保

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2. 3-4x10月 (1990) 北野武

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1. 46億年の恋 (2005) 三池崇史

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気怠い雰囲気の映画ばかりになっちゃった。

悲しい気持ちになってしまって何もすることができない。今まで月に何度かこういう日が繰り返しやって来るからなんとかして乗り越えていたはずだけど、今回のは厳しい。
久しぶりに旧友と会った。
今日はとても晴れていて冬なんてのは空想上のものだと思えるほど遠くにあるような気がした。完全に春だった。
色んな話をしてお互いに別れて家に着いたと同時に悲しい気持ちに襲われた。
春は季節の始まりだから疎遠になった友人達のことを思い出してしまう。
故郷を離れてからそこで僕だけ時間が止まっているような気がする。上手く前に進むことができない。
悲しい気持ちとはまた違うのかもしれない。待ち合わせ場所に時刻になっても誰も来ないような不安さ。時間の流れが僕の心臓をキリキリと締め付ける。知らない街で迷子になってしまったようでもある。世界で一人ぼっちになってしまったのかもしれない。
こういう莫大な空白の時間を埋めるために映画や本に耽溺しているけれど今日みたいな日はそういう行為に耽ってみても虚しく感じるだけで何も味がしない。五感が全て失われたのに意識だけあるみたいだ。吐き出す場所さえない。
思い出になってしまった人たちは僕にとってはもう遠くの惑星で暮らしているのとなんら変わりはなくて。
季節が変わるごとに流動的に人間関係を清算していくしか処世術を知らない無知な僕はこれから先もこうやって生きていくしかないらしい。
今日に至ってはお腹も空かないし眠くもならない。久しぶりに吸った煙草は味がしなくて一口で捨てた。酒を飲んだらきっともっと死にたくなるだろう。
不時着した宇宙船から救助信号を待つような夜は続く。
次第に訪れる眠気に身を任せよう。明日の朝の光に包まれて今日の憂鬱なんて全て忘れて新しい気持ちで始められるように。

祈りながら僕は目を閉じる。

人にプレゼントをあげる

 

人にプレゼントをあげるのは難しい。

 

元来人には二種類の人がいる。プレゼントをあげる側の人とプレゼントをもらう側の人である。

このことは二人以上の人が集まると、してあげる側の人間としてもらう側の人間に分かれるようにギブアンドテイクの50-50の関係ではない。僕はどちらかというといつもプレゼントをもらう側の人間であり、してもらう側の人間であるように思う。ありがたいことだ。

 

どこかでみうらじゅんがSとMの関係のことを「SはサービスのS、Mは満足のM」と言っていたがこれは言い得て妙だと思う。SMの話にこじつけるのもどうかと思うが、Sが主格でありMを従事させているのではなく、Mを満足させるためにSは相応のものを与えるという主述の関係の話を言いたかったけれど、なんだか話がこんがらがってしまった。関係ないけどロマン・ポランスキーの「毛皮のヴィーナス」はこれを題材にした映画で、かなり良く出来ているのでまだ見ていない人は是非見たほうがいい。

 

SMの話は置いといて、そういう与える与えられるの関係において、与えられる側の人間は、一転して与える側にまわった時にどうすればいいのかわからない。プレゼントの問題はまさにこれだ。

 

僕が付き合ってきた女の子はみんなこれまで与える側の人で、プレゼントをたくさんもらった。僕が何を返したらいいのかわかんなくて正直にそう伝えると、「あなたが選んでくれたものは何でも嬉しい」といつも決まって返される。そんなわけないし、なんの回答にもなっていないけれど、やっぱりちょっと嬉しかったりする自分もいて、僕はいつもそうやってプレゼントを何あげたら良いのかという問題を先送りにしてきた。

 

ここから先に話すことはサイコパス、薄情者、と罵られる事覚悟の上で言うけれど、僕はプレゼントをもらうのがかなり苦手だ。いつかなくなってしまうものだったらまだいいんだけど、服やアクセサリー、写真やその他のもののように残ってしまうものをもらった時にどうすればいいのかわからない。自分の趣向と違った場合には尚そうだ。それでも僕はいつももらったプレゼントを全て身につけてダメになるまで使う。それでも、ものがダメになるっていうのはそう簡単にはいかないから部屋にはもういなくなったかつての恋人たちが残していった僕へのプレゼントで溢れかえっている。別れたんならもらったものも全て捨てちゃえばいいじゃん、と思われるかもしれないけれど、僕のもとにやってきたプレゼント自体に罪はない、と思ってなかなか捨てられない。

 

こんなセンチメンタルな話をしたいんじゃないんだ、もっと前向きな話がしたい。

 

プレゼントをするのが得意な人に聞いてみると「あの人に似合いそうだから」だとか「喜んでもらえると思って」のように全く自然に振る舞う。僕はそういう人のキラキラしたなにかを見つめて僕もこんなふうになれるといいな、といつも強く思う。

プレゼントそのものをどうしたらいいのかわからないのであって、プレゼントをくれたという気持ちはいつも感じるしうれしいから、別にお返しを求めてるわけじゃないよ、といつも僕にくれる人たちは言ってくれるけれど、僕もプレゼントがしたい。なにかいいものはないか。

 

よくわかんないけど、プレゼントが上手い人って普段から人にものをあげる習慣があるんだろうな、とはよく思う。何事も経験だ、とはよく言うけれど僕なんかよりも圧倒的にあの人にはなにが似合うんだろう、だとか、これをあげたらきっと喜ぶに違いない、みたいな思考実験を繰り返しているんだろうな。

僕もたまに気が向いて人にプレゼントをあげたりするんだけど、上手くいった!という手応えがあったことがあまりない。でも別にいいんだなそんなことは。自分が相手に対して喜ばせたいと思っていますという意思表示さえできたらそれでいいんだなきっと。これを書いていてそんな気がしてきたよ。

 

そんなわけで、最近人にプレゼントを送りたいと珍しくいろいろ探してた。というのも、高校時代の親友だったやつが日本に帰ってくるからだ。そいつは海外にしばらくいて、どうやら今年の4月にこっちに戻ってくるらしい。たまに連絡を取るんだけど、前連絡した時に「ロンドンにお前に似合いそうなものがたくさんあったからそれを買い占めてきた」と連絡をくれた。だから今プレゼントについて考えてたってわけ。そいつ自身はかなりハイセンスな男だからプレゼントもさらに考えこんでしまうよ。

 

そんなわけで色々考えてなにあげたらいいのかもうわけわかんなくなっちゃったけど、とりあえずあげるものを決めた。いつも僕が身につけてる一番のお気に入りのブレスレットをあげることにしよう。新品じゃないし、かなり独り善がりだけど、あいつにも似合うと思うし、なんてったってエルメスだからな。「気に入らなかったら売ってくれ」みたいに軽口叩くのも悪くないな。如何にもプレゼント用意してきました、っていう感じじゃなくて、それなら俺はこれやるよ、みたいな今その場で決めた雰囲気で渡したら尚かっこいいんじゃないか。それで決まりだな。

 

喜んでくれるといいな。人にプレゼントをあげるっていうのはこういうことなのかやっとちょっとわかった気がしたよ。

 

 

 

 

 

文章が読まれる速度

 


文章を読む速度に適正があるように、文章が読まれる速度にも適正があるのかもしれない。

 

 

 

ここで言う文章を読む速度というのは、個人個人が読んでいる文章の意味や意図などの内容を理解できる速度を適正速度として考える。

 

この、文章が読まれる速度に関してはインターネットで検索しても誰も言及していない。恐らく誰かがしているのかもしれないが、少なくとも、この「読まれるスピード」というものを表すような言葉は存在しない。

 

 

 

こういったブログなどの文章は、伝えることに主眼に置いた、あくまでもツールとしての”文章”であって、詩作などの表現媒体の一部としての「文章」には、書き手の想定した適切な「読まれるスピード」というものが存在するのかもしれない。

 

但し、詩や短歌、川柳、俳句やその他諸々の表現としての「文章」が、あくまで書き手による、理想的な読み手の解釈の最適解が存在する場合のみに当てはまる。

 

 

 

そもそも、書き手が想定する解釈というものが前提にある「文章」というのは、果たして本当に根源的な表現という考え方に反していないのか?

 

というのも、ある「文章」が作品として成立して作者の下から離れた場所にあるとき、その作品の解釈というのは、裏付けや、製作背景、時代背景などを超えて、読み手に委ねられるのが、こういったあらゆる創作物を評価する上での基本となるのでは、という考えも浮かぶ。

 

また、やはり文章というコミュニケーションツールの特性上、書き手が意図した早さで「文章」を読み手に伝えるというのはほとんど不可能に近い。

 


それでも、作者が作品を作るに至った原体験を普遍化、もしくは一般化するために、こういった「文章」での詩作、殊に叙情的な「文章」ほど、作品というフォーマットに落としこむのであって、やはりこの世にある、文章のみで構成される情感に訴えかけるようなものの多くは、「文章」は適切な速度が想定されることで、よりその原体験に近いような感覚を読み手に与えることができるのではないか。

 

ここで言う原体験に近いような感覚というのは(追体験とは微妙にニュアンスが違う)、書き手が、作品を残すまでに至った発見や感動などを、その原体験とほぼ同等に伝えるための表現としての「文章」であって、読み手が、作品を手にとって意図を読むところまでは、書き手が操作するためのこれも一種の表現として文章を読む速度というこれまでにない制約を加えても良いのではないか。

 

意図を読み取ったあと読み手がなにを感じるか、そこからはその人自身に委ねられているのであって、書き手の意図した文章を読みこぼさないためにも、やはり文章を読む速度という新しい指標を確立するべきではないか。

 

 

 

この文章を読む速度というのは、意図を読みこぼさせないために、スピードを落として読んでもらう一辺倒ではない。

 

文章というツールの持つ性質上、文字そのものを大きくしたり、色を変えたりしない限りは、その文章の芯となる箇所も末端の枝葉となるような文章も等価として扱われる。

 

そういった場合に場面場面でここは前振りに相当する部分であるから斜め読みする箇所、など読ませるスピードを早めたりすることも可能である。

 

また文章はオンラインの場所以外で一旦生み出されたものは修正不可能であるということが大前提ではあるが、前振りに相当する部分であるから、作者の意図通り斜め読みで読んだ後、よくよく時間をかけて読んでみると実は重大なトリックが隠されていた、などの新しいレトリックの獲得にも繋がる。

 

 

 

本当に文章の上手い人はそういう全てを織り込み済みで「文章」を書けるんだろうな。なんともここで論じたこの「文章」も不毛なものになってしまった。今回ここで思ったことは全て斜め読みで読めという僕の願いも込められている。