文章が読まれる速度

 


文章を読む速度に適正があるように、文章が読まれる速度にも適正があるのかもしれない。

 

 

 

ここで言う文章を読む速度というのは、個人個人が読んでいる文章の意味や意図などの内容を理解できる速度を適正速度として考える。

 

この、文章が読まれる速度に関してはインターネットで検索しても誰も言及していない。恐らく誰かがしているのかもしれないが、少なくとも、この「読まれるスピード」というものを表すような言葉は存在しない。

 

 

 

こういったブログなどの文章は、伝えることに主眼に置いた、あくまでもツールとしての”文章”であって、詩作などの表現媒体の一部としての「文章」には、書き手の想定した適切な「読まれるスピード」というものが存在するのかもしれない。

 

但し、詩や短歌、川柳、俳句やその他諸々の表現としての「文章」が、あくまで書き手による、理想的な読み手の解釈の最適解が存在する場合のみに当てはまる。

 

 

 

そもそも、書き手が想定する解釈というものが前提にある「文章」というのは、果たして本当に根源的な表現という考え方に反していないのか?

 

というのも、ある「文章」が作品として成立して作者の下から離れた場所にあるとき、その作品の解釈というのは、裏付けや、製作背景、時代背景などを超えて、読み手に委ねられるのが、こういったあらゆる創作物を評価する上での基本となるのでは、という考えも浮かぶ。

 

また、やはり文章というコミュニケーションツールの特性上、書き手が意図した早さで「文章」を読み手に伝えるというのはほとんど不可能に近い。

 


それでも、作者が作品を作るに至った原体験を普遍化、もしくは一般化するために、こういった「文章」での詩作、殊に叙情的な「文章」ほど、作品というフォーマットに落としこむのであって、やはりこの世にある、文章のみで構成される情感に訴えかけるようなものの多くは、「文章」は適切な速度が想定されることで、よりその原体験に近いような感覚を読み手に与えることができるのではないか。

 

ここで言う原体験に近いような感覚というのは(追体験とは微妙にニュアンスが違う)、書き手が、作品を残すまでに至った発見や感動などを、その原体験とほぼ同等に伝えるための表現としての「文章」であって、読み手が、作品を手にとって意図を読むところまでは、書き手が操作するためのこれも一種の表現として文章を読む速度というこれまでにない制約を加えても良いのではないか。

 

意図を読み取ったあと読み手がなにを感じるか、そこからはその人自身に委ねられているのであって、書き手の意図した文章を読みこぼさないためにも、やはり文章を読む速度という新しい指標を確立するべきではないか。

 

 

 

この文章を読む速度というのは、意図を読みこぼさせないために、スピードを落として読んでもらう一辺倒ではない。

 

文章というツールの持つ性質上、文字そのものを大きくしたり、色を変えたりしない限りは、その文章の芯となる箇所も末端の枝葉となるような文章も等価として扱われる。

 

そういった場合に場面場面でここは前振りに相当する部分であるから斜め読みする箇所、など読ませるスピードを早めたりすることも可能である。

 

また文章はオンラインの場所以外で一旦生み出されたものは修正不可能であるということが大前提ではあるが、前振りに相当する部分であるから、作者の意図通り斜め読みで読んだ後、よくよく時間をかけて読んでみると実は重大なトリックが隠されていた、などの新しいレトリックの獲得にも繋がる。

 

 

 

本当に文章の上手い人はそういう全てを織り込み済みで「文章」を書けるんだろうな。なんともここで論じたこの「文章」も不毛なものになってしまった。今回ここで思ったことは全て斜め読みで読めという僕の願いも込められている。

 

 

ファッションについて思うこと

 

生きてて最近やっとおしゃれすることの楽しみ方がわかってきたような気がした。

 

これまでファッションというものに興味がなくて、世間一般的にはオシャレだろ、と思われるような格好をすることで周りを騙し騙し、延命措置のように生きてきたんだけど、ようやくわかった。時間がかかりすぎたみたいだ。

 

なんで急にこんなこと思い始めたのかというと、あるキッカケがあって、それがめちゃくちゃベタで今更感あるから言うの恥ずかしい感すらあるもので、ああこういう風にしておしゃれを楽しむのか、と妙に納得した。

 

 

 

 

www.vogue.co.jp

 

そのキッカケというのが上にも貼ったグッチの2018のssコレクション。

 

いやもうなんていうかこれ見た時はマジでほんともうびっくりして、なんだこれ!なんだこれ!と興奮してた。

ファッションに疎いからVogueなんてもちろん見てなかったし、こういうコレクションはイマイチピンとこないようなコレクションラインだろうと、たかをくくっていたりして完全に見落としてたんだよな。

 

でもこのグッチの2018ssのコレクションはすごい。ファッションなんて全くわからなかったし興味もなかった僕に、こんなにも非言語的であるのに生命力を感じさせるんだから。

バイタリティ溢れる情報量の多い逞しさを持っていながらも細部にはそれでもしっかり繊細さも感じるようなこのコレクション、あ、これ俺がやりたかったやつだ〜と頭を抱えながら見てた。

 

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これとかめちゃかわすぎてやばい。明度の高いブルーとグレーの組み合わせならできそうじゃん、なんて思っても、このジャケットのバーバリー柄がもし無かったらなんか物足りないような気がしてしょうがないだろう。

これまでイマイチこういう柄物のジャケットって合わせるの難しいな〜と思ってたけれど、これ見てなんとなくこうすればいいのかと合点がいったような気がする。

 

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これも最高すぎる。全て主張の激しい服でどうも上手く組み合わせられないような気がしてならないんだけど、一枚絵にしてみるとこうもしっくりくる。すげ〜、あとグッチカラー(黒赤緑のライン)かっけ〜、とどんどん語彙が崩壊していく。服見てこんな経験今までなかったからめちゃくちゃ新鮮な気持ちだ。

 

 

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これとかドチャクソかっこいいんだけど、帽子、絶対日本イジってるだろ。でもかっこいい。最高。

 

 

こんな感じで最近また遊んでる。どうやらグッチにはアレッサンドロ・ミケーレというデザイナーがこういうコレクションを次々生み出していってるらしい。

 

結局ファッションを楽しむということも絵を見たり映画をみたりするような楽しみ方と一緒でいいんだな。なんだかそのあたりを勘違いしていたような気がする。

 

 

グッチやべ〜の話は置いておくことにして、なんで最近ファッションが楽しくなってきたかというと、シンプルに服の量が増えてきたからだ。

服の量が増えてくると(部屋の散らかりは前の7割増くらいになったけど)今まではしなかったタイプのマッチングなんかもできて新しい発見があったりする。ナイロンにウールのジャケット意外に合う、とか個々の服はかっこいいけど合わせると微妙だな、みたいなこと朝延々とやってる。

 

前は着れてそれなりに見れたらいいくらいの基準で服選んでたんだけど、やっぱりちょっとだけお金出して買う服はすごい。薄々感じてたんだけど、やっぱり金かけるとちげーわ。ユニクロも思ったよりはいい、とかいうのはそれは最低限度の話であって、高いもんは素材もシルエットもかっこいい。安いものいくつも買うより、高いもの一つ買ったほうがいいわね、最近やっと気づいたわ。

 

あと前より服見るようになってから思ったけど、素材ってめちゃくちゃ大事だな。

知り合いにファッションサイコと呼べるようなキチガイじみた知識量といいセンスを持ってる奴がいて(そいつと服の話すると最終的に、縫い目だったり、裁縫工場の話になっていくので聞いてて面白い)、そいつ曰く、「初心者はまず古着屋に行って実際に良い服を触ってみて、素材の感覚を覚えろ」らしいんだけど実際良い服の素材の混合比率はなぜかナイロンが3%だけ入っていたりして、そういう端数があるのとないのでは全然違うらしい。いつも勉強になるよ、ありがとう。

 

そんな感じで最近は自分の中にルールを設けて、今月は黒いものを身につけるのはなしにしよう、だとか、緑と赤だけで全身を揃えてみよう、だとかやってたんだけど、やめた。

急に虚しくなってきたんだ。

 

それどこのブランド?とか、俺も〜持ってるみたいな、そういう虚しいマウントの取り合いが最悪になってしまった。

服好きとか自分で言い出す奴はろくな奴がいねーなと改めて思った。すまんな。

 

結局今ではまた最初に戻っていつもどおりの格好してる。

俺は基本的にはちょっとダサいんだけど色とかトータルコーディネートを揃えることでいい感じにするような理念を持って個性を出していこうと服選んでるし実際にそういうのが好きなんだけど(ベクトルは違うけどぺこ&りゅうちぇるみたいな感じだと思ってくれたらだいたい合ってる)、30%くらいの確率で部分的にちょっとダサい服の集合体としての完成形が全体的にもっさりしたちょっとダサい人くらいになっててつらい。

 

ファッションについて思うこともクソもなかったな、ここにあるのは混沌とした虚無の堆積物のみである。

 

 

2018年のやりたいことリスト

 

もうすぐクリスマスだな、と思っていたら今日はもうクリスマスイヴなんだってさ。季節は来るよりも行くばっかりでやるせない。

 

2017年は目標もたてず、ぼんやりと生きていたので2018年こそはラブリーに生きるためにもやりたいことをリスト化して充実した年にしたい。

 

・京都か大阪で美味い飯屋、もしくはいい感じの喫茶店を見つける*1

 ・人を褒めすぎない*2

・30冊以上は本を読む*3

・一人で遠くへ旅する*4

・やばくなったらなるべく早く人に言う、自分だけ傷つけばいいと思わない*5

・映画を100本以上見る*6

・休日の自分なりのルーティンを決める*7

・どんなときも遅刻はしない*8

・電気を点けたまま寝ない*9

・ごはんの前後にいただきます、ごちそうさまと言う*10

・テキトーな服で外をフラフラしない*11

・このブログも最低月一くらいで更新する*12

 

そんなに難しいリストでもないので8割強は達成するぜ。

 

2018年の暮れに答え合わせして素敵な年にしよう。

 

 

 

*1:大きい都市にひとつずつくらいあれば最高

*2:思ってもないことを言うのはよくない

*3:最近本読めてないんだよな、娯楽の中でもかなりおもしろいことは知ってるんだけど忍耐力が足りない。月に3冊読むための生活リズムを作るところから始めよう

*4:今年ずっと行きたかった鳥取砂丘へ行けたので、来年こそはずっと行きたかった場所パート2の白神山地へ行ってみたい

*5:報連相がどうしてもうまくできないけど、人に頼ることのラクさを覚える。意外に人は頼られると引き受けてくれる

*6:引き続き暇な時間を可視化し続ける

*7:休日になってから何するか決めるんじゃなくて予めいい感じのルーティンを設けて生活の幸せ効率を上げる

*8:初心を忘れないように

*9:めちゃくちゃ眠たくても電気消すくらいはできたらいいね

*10:手を合わせて心の中で言うのでもOKとしまう

*11:最近テキトーな服で外に出て思わぬ人と会ってギャーとなったので

*12:自分の総括、もしくはちょっと役立つ情報を定期的に纏められるといいな

新しいものが怖い

 

新しいものが怖い。

何言ってるかわかんねーと思うかもしれないけど新しいものが怖い。

 

具体的には、「新しく遭遇する過剰におもしろいものが怖い」のである。

 

新しく遭遇する過剰におもしろいものっていうのは、ひとによってそれぞれ違うからなんとも言えないんだけど、ここに新しいもの怖い論を展開していきたい。

 

 

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日常のささやかな楽しみとして、映画を見ることが日課になっている。

 

この前「ライフ」という2017年の夏に公開されたSFパニックホラーのジャンルムービーを見ていた時にこのもやもやしていた今までの思い、というかそれほど意志のあるものではないけれど感じていたものの全容の輪郭が見えてきた。

 

 

以下予告編↓


映画『ライフ』予告編

 

見た映画の話に戻るけど、この「ライフ」という映画が良く出来ていて、主演のジェイク・ギレンホールはもちろんのこと、ライアン・レイノルズレベッカ・ファーガソンや日本からは真田広之ら実力派俳優がすごくいい。

ぶっちゃけ話自体はエイリアンの現代版というかそれ以上でも以下でもないんだけど、予告編見てもらったらわかるとおり、おもしろそうで最高にゾクゾクする。実際最高におもしろい。

 

この「ライフ」が思った以上に良くて、こういうジャンルムービーを見るときって、如何にそれまでのジャンルムービーとしての型にハマったストーリーラインやらプロットを壊して新しいものを見せてくれるかがこの手の映画の評価のキーポイントになってくるだろうけど、この映画では目新しい設定やアイデアはほとんどない。

唯一あるとすれば、予告編でもある、手(というか指)破壊描写だけど(殺し屋1みたいにこっちまで痛みが伝わってくるような最悪(で最高)なシーンだった)基本的には想像しているもの以上のものは出てこない。

でも今まで散々見てきたようなこの手の映画のお約束を完璧に再現している上に、細かいところでの気配りもめちゃくちゃできてる。

こういう映画を見るときに観客が欲しい要素が全部揃ってる。エイリアンの造形もキモすぎて最高だし、スペースシップのクルーのキャラも立ってるわ、マジで最高。ほんとすげーウェルメイドな作品であることは間違いない。オチなんかも最高に良くて、SF映画でありがちなインテリぶった終わり方じゃないのもすごくいい。マジで大好きな映画になってしまった。

 

個人的にはこういうSFホラー好きな人になら間違いなくハマる100点の映画だと思っていて、もうこれが過剰におもしろすぎた。

 

 

 

映画の話はこれくらいにして、新しいものが怖い論に戻る。

 

これはこういう映画を見るという体験の上では一番のものだと思うんだけど、この映画見ている間中、過剰におもしろすぎて気が気じゃなかった。

もちろん、こういう映画は大好きだから何回もアホほど見てるのに興奮が止まらなかった。

 

これは、ほんとに100%楽しんでるからよかったじゃねーか、と思われるかもしれないんだけど、過剰におもしろすぎるのをどうにかしてくれ!!!!!!

こっちは見てる間高ぶりすぎて気が気じゃないんだよ!!!!!

見てる間心臓がバクバクで、ああこいつ死ぬな、とかはしっかり頭ではわかっているのにどうしてもドキドキしてしまう。

 

普段生きてる生活圏では刺激の閾値が狭すぎて、どうしてもそれを超えてくるような、自分の興奮の受け皿に耐えうるのより遥に大きい興奮が上から降ってきてもどうしても全部はすくいきれない。

 

こういう状況になってしまうと、映画を見ている間、もちろん最高に自分が楽しんでいることはわかっているんだけど、早くこの映画が終わってくれ、とさえよく思う。

映画が終わることによってこの興奮体験をも自分の一部にしたいのだ。そうしないと予測不能な過剰な面白さが全力でぶつかってきた時に身がもたない。

 

映画を見終わって自分の一部になってしまいさえすればもう自分の意志とは関係なくドキドキすることもないし、穏やかな日常生活に戻れる。その後、今見た映画おもしろかったな、あのオチが最高だった、あのシーンは本当にハラハラしたなあ、などと安全圏から思い返すことができる。

 

そう、過剰におもしろすぎる映画を見ている間は戦場の最前線にいるような気分なのだ。もはやここまできてしまうと、過剰に面白すぎるが故の興奮がストレスにまでなってしまっているのではないかと思うこともある。実際にはそんなことないけどね。

 

 

これは映画に限った話ではなく、あらゆることに通底する話だと思う。

 

例えば名前だけ知っているようなミュージシャンのアルバムの1曲目が予想以上に良くて2曲目以降も自分の好みとほぼ完璧に一致してしまった場合。

僕自身はこういう状況に陥ると、そのミュージシャンのディスコグラフィが多ければ多いほど目眩がする。

ああ、こんなに自分の好みのがあって、それを一つ一つ聞いていかなければならないのか、と。嬉しい悲鳴とはまた違った、やらなければならないタスクの終わりが見えないような途方もない虚脱感。

決して無理に聞いているわけではないので実際にはやらなくてはならないタスクのようには全く思わず、ここはあくまで例えとしての表現であって、実際には早くこれらも全部聞いて自分の一部にしたい、早く安全圏から語りたい、という願望の裏返しであって、喜ぶべき状況である。

 

そう、こういうことがあるから新譜を聞くのには体力を使うよな。普段から聞いてる、もう自分の一部になってしまったものの従順なこと。安心感すらある。だけど、新譜にはそれがないので、いつもやや緊張しながら聞いてしまう。

 

初対面の人と話すときの緊張感にも似ている。やっぱり知らない人と話した後は普段よりどうしても疲れるあの状態に少しだけ似ている気もする。人見知りじゃない人でもこういうこと思ったりするのかな。

 

どうなんだろう、これは俺が神経症なだけなのか。そんなことはないと信じたい。

俺なりのデヴィッド・ボウイ論

俺なりのデヴィッド・ボウイ

 デヴィッド・ボウイがやっぱり好きだ。「スケアリー・モンスターズ」を聞いて改めて思った。デヴィッド・ボウイについて考えるといつも胸がドキドキする。これは恋なのかもしれない。

 

デヴィッド・ボウイについていつも何かしら考えているので、書けるだけここに吐き出す。

 

デヴィッド・ボウイとの出会い 

デヴィッド・ボウイを初めて聞いたのは高校のころだったように思う。

僕自身は音楽でも映画でも掘っていく時に、系統樹的分析の仕方というか、こう系譜としてある文化を眺めるフェチズムがあるらしい。年表みたいなものが好きなんだ。今となってはどうやって辿り着いたか忘れちゃったけど、グラムロックの進化系のジャンル(ゴスだったり、V系とかみたいなやつ)から遡って辿り着いたように思う。それまでは名前だけは聞いたことあったんだけど、どうしてもディスコグラフィが多すぎてイマイチ食指が伸びなかったんだろう、きっと。今でもそういうのあるし。

 最初に聞いたアルバムが「Hunky Dory」だったんだよな。「Life On Mars?」目当てで聞いてみたんだと思う。これがすごく良くて、見つけてから他のものに手を出さずずっと聞いてた。ジャケも死ぬほどかっこいいし。今でもこのアルバムはかなり好き。他のアルバムに比べてコンセプチュアルじゃないのも良い。純粋に良い曲がたくさん収録されててアクが少なくて聞きやすい。

こんな感じで「Hunky Dory」→「Ziggy Stardust」→「Low」→「Heroes」の王道コースでドハマりしていった。

 

ディスコグラフィ

デヴィッド・ボウイ弱者の人たちのために彼のディスコグラフィやキャラクターの時期、アルバムごとの聞きやすさなどを紹介する。 

エクセルで下の表に簡単に纏めたので把握してほしい。

 

デヴィッド・ボウイディスコグラフィと変遷      
アルバム リリース年    キャラクター 聞きやすさ
デヴィッド・ボウイ  1967 シンガーとしてのボウイ ★★
スペース・オディティ  1969 シンガーとしてのボウイ ★★☆
世界を売った男  1971 グラムロック以前 ★★★
ハンキー・ドリー  1971 グラムロック以前 ★★★★★
ジギー・スターダスト  1972 ジギー・スターダスト期 ★★★★★
アラジン・セイン  1973 ジギー・スターダスト期 ★★★★
ピンナップス  1973 ジギー・スターダスト期 ★☆
ダイアモンドの犬  1974 シン・ホワイト・デューク期 ★★☆
ヤング・アメリカンズ  1975 シン・ホワイト・デューク期 ★★★
ステイション・トゥ・ステイション  1976 シン・ホワイト・デューク期 ★★★☆
ロウ  1977 ベルリン三部作 ★★★★☆
英雄夢語り  1977 ベルリン三部作 ★★★★
ロジャー  1979 ベルリン三部作 ★★★☆
スケアリー・モンスターズ  1980 ニューロマンティック ★★★☆
レッツ・ダンス  1983 ニューロマンティック ★★★★
トゥナイト  1984 ニューロマンティック ★☆
ネヴァー・レット・ミー・ダウン  1987 ニューロマンティック
ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ  1993 エレクトロサウンド期 ★☆
郊外のブッダ  1993 エレクトロサウンド期 ★★
アウトサイド  1995 エレクトロサウンド期 ★★☆
アースリング  1997 エレクトロサウンド期 ★★
アワーズ  1999 原点回帰 ★☆
ヒーザン  2002 原点回帰 ★★★
リアリティ  2003 原点回帰 ★★☆
ザ・ネクスト・デイ  2013 復帰作 ★★★☆
ブラックスター  2016 遺作 ★★★☆

 

改めて見るとめちゃくちゃ曲発表してる。上にまとめたものは彼の代表的なアルバムだけであって、他にも「ティン・マシーン」 名義で90年代あたりに2枚ほどアルバム出したり(2枚とも大味な産業ロックと言った感じでこれといってなにか素晴らしいものではない、普通に失敗作だと思う)、ちょくちょくライブアルバムやベストアルバムも挟んでる感じ。

 

表の右端にある「聞きやすさ」ってのはあくまで一般的に言われてるボウイのアルバムの評価であって、作品の質と直結するわけではない。あくまで聞きやすさの指標としてお使いください。なんとなく汲んでもらえるだろうけど☆は★の半分くらいということでよろしくおねがいします。

 

一般的には「ジギー・スターダスト」で一回ピークが来て、後のベルリン三部作と呼ばれる3枚のうち一枚目の「ロウ」でもう一回ピークが来たと言われてるらしい。そんで「レッツ・ダンス」でアホほど商業的にも成功して(ここを3回めのピークと数える人もいるらしい)、それからのボウイは長い間低迷期に突入し事実上の引退状態に入る。いきなり発表された復帰作はかなり好意的に受け止められて、遺作の「★」で 〜そして伝説へ〜 状態になる。

 

個人的には低迷期と呼ばれる90年代の作品もほんとすげ〜と思っていて(ファンだからだと思うんだけど)、普通に全作品かっこいいから前評判とか気にせずにガンガンいろんなアルバムに手を出しまくって言って欲しい。ただし、「ネヴァー・レット・ミー・ダウン」、てめーはダメだ。

 

・全く聞いたことない人へのオススメアルバム

 

とは言っても、全く聞いたことねえ上にめちゃくちゃアルバム出してて何から聞けばいいかわかんねーよタコ、という人も多いと思うので、デヴィッド・ボウイに全く触れたことのない人へのオススメのアルバムを考えてみた。

 

「Hunky Dory」

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71年リリース。僕自身はこれでボウイの虜になった。ジャンルとしてはグラムロックに分類されるんだろうけど、フォーキーなアートポップでかなりかっこいい。ふつうに現在進行形の最先端USフォークに通じるような要素もしっかりあって聞きやすい。

ボウイの作品はコンセプトアルバムの体裁を持っているものが多いけれど、これはそういうコンセプトみたいなものはあまり感じられなくて、純粋に良い曲を詰めたようなアルバムに仕上がっている、コンピレーションアルバムのような作品。

レディオヘッドの「The Bends」期が好きだったり、後期ビートルズ、スミスなど、ややアンニュイなポップソングが好みの人におすすめできる。

 

「Hunky Dory」というのはeverything’s goodという意味のスラングらしい。

 

「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars」

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72年リリースのボウイのアイコン的存在としても知られる、ジギー・スターダストの成功と失落を描いたコンセプトアルバムであり彼の代表作であるコレ。前作「Hunky Dory」が一年前に制作されたと考えると、70年代のボウイの曲作りのアイデアが抑えきれないほど精力的だったんだなあ〜すげえなあ〜と感慨に浸ることのできる一枚でもある。

イエローモンキーの吉井和哉毛皮のマリーズの志磨遼平なんかがめちゃくちゃ影響を受けているのがわかるとおり、グラムロックの魅力がこれでもかと詰まった一枚であり、耽美でメロディアスでポップで最高すぎる。そりゃ影響も受けまくるわってくらい最高にかっこいい。そういえば、元SMAP稲垣吾郎無人島に一枚だけ持っていくアルバムでこれを選んでたな。稲垣吾郎はボウイ要素もあるのかと思うとなんだか胸が熱くなる。

当たり前のように後進に影響を与えまくっていてBOOWYなんかは名前をモロ拝借してるし、北川景子と結婚したDAIGOもDAIGO☆STARDUST名義でソロ活動をしていたりしてる。そんな感じで現代のJ-POPの根幹に通底する、日本人にはかなり聞きやすい馴染のあるタイプの音楽であるように思う。

洋楽なんかに全く馴染のない人はここから始めてJ-POPとの類似点を見つけていってニヤニヤするのがいいのかもしれない。

あと、そうだ、このジギースターダストについてくるボーナストラックがすげえ良いので是非国内盤を手に入れてほしい。このボーナストラックとして収録されているアウトテイクはジギースターダストというコンセプトから漏れてしまったがためにオリジナル盤には収録を見送られてしまったものなので、クオリティはめちゃ高い。「Lady Stardust」なんかはデモ版もかなり素晴らしくて、オリジナルより更に枯れた、諦観めいたものが漂っていてこちらも劣らずすごくいい。レディオヘッドのベンズと同じく(こちらには「Killer Cars」と「How Can You Be Sure?」が収録されてて、オリジナル盤の終わり方よりも開けた終わり方をするのでこちらが好みの人が多いらしい)、このアルバムも是非国内盤を手に入れてほしい。

 

「Low」

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ベルリン三部作の一枚目でボウイの最高傑作とも名高い。内容としては、後に起こるポストパンクやニューウェーブを予感したようなものになっている。今聞くとシンセポップに分類されるようなサウンド。

オリジナル盤は11曲収録で、前半が歌モノ、後半はアンビエントになっているかなり尖った構成。ロキシー・ミュージックブライアン・イーノが制作にも関わっているように後半のアンビエント部は全てインスト。当時この後半のインスト部の評価もかなり高かったらしく、次作である「ヒーローズ」でも同様に、前半は歌モノ、後半はインストという流れでアルバムが構成されている。

 後半のインストの始まりの曲である「Warszawa」、ジョイ・ディヴィジョンの前身バンドであるワルシャワはここから取られている。

 正直、今聞くと楽曲の質自体は最高傑作という呼び声もある通り最高に高いんだけど、さすがにシンセポップとして前時代的すぎるというか、古い音楽であるということを念頭に置いて聞かないとちょっときついかもしれない。

ニュー・オーダーやその辺のニューウエーブ、YMOのようなスカスカのシンセポップが好きな人にはどハマりできるほど気に入ってもらえると思う。

 

「Best of Bowie」

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 とりあえず代表曲を網羅したい!という人はこのベストアルバムが一番無難であるように思う。

ディスクが一枚のものと二枚組のデラックスエディションがあるようだが、一枚の通常盤で十分。

「The Next Day」の後にリリースされた「Nothing Has Changed」も三枚組のものと二枚組のものがあって充実度は高いけど、40や60曲もあると息苦しくてなかなか聞けないと思うのでこの「Best of Bowie」で一通り知ることができる。このベストでなんか好きな曲見つけてオリジナルアルバムに遡るのが無難で良いと思います。クソほど月並みな意見で申し訳ありません。おしり。

 

 

・個人的デヴィッド・ボウイのアルバムランク付け

 

ボウイの作品はほとんどどれも素晴らしくて、サイコーなんだけど、これまでリリースされた26枚の彼のディスコグラフィから個人的に好きなものを並べてみたいと思う。

 

26. 「Never Let Me Down」

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ネヴァー・レット・ミー・ダウン」とかいうタイトルなのに酷く失望させる出来なアルバム。「トゥナイト」が失敗作として有名なあまり忘れ去られているが、これも酷い。デヴィッド・ボウイを語る上ではあまり登場することがないけど、「トゥナイト」といいこれといい、本当にもがいていて大変だったんだなあと同情してしまう。つまらないアルバムだけど、そのつまらなさが癖になってきて一時期いっぱい聞いてた。

 

25. 「Tonight」

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「レッツ・ダンス」の次に発表された、ボウイの失敗作としても名高いアルバム。ビーチ・ボーイズの「God Only Knows」のカバーだったり、ティナ・ターナーとのデュエットソングが収録されてたりと新しいことをしようとしているが、どうも上手く噛み合ってない。その中でも、おっこれちょっといい曲だな、と思ってクレジットを確認してみるとカバー曲だったりして、オリジナル曲は普通に捨て曲だったりする。

ネヴァー・レット・ミー・ダウン」よりも楽曲で聞かせようとしてる姿勢は評価したいのでこちらを上にしたが、どっちもどっちだと思う。

 

 

24. 「Black Tie White Noise」

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エレクトロサウンドへ転換した時期のアルバム。プロデュースは最近では(と言ってももう4年も前になるけど)ダフトパンクの「Get Lucky」でお馴染みのナイル・ロジャーズを迎え、ジギー・スターダスト期を支えた盟友ミック・ロンソンも参加した、かなり豪華な布陣で挑んだアルバ

ボウイ自身もこの時期に婚約したらしく、結婚についての曲が何曲かある。

致命的な失敗作というわけではないけれど、1曲1曲があまり印象に残らない上にアルバムとしてそこそこ長いので(70分くらいある)結果的にあまり聞かないアルバムになってしまう。

ジャケットもあんまりパッとしないので忘れられがちなアルバム。これを機会に今聞いてるけど悪くない、でも他のアルバムと比べるとやっぱりあんまり聞かないかな。

 

---------------------超えられない壁---------------------------------

 

23. 「Pin Ups

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ボウイのディスコグラフィ史上唯一のカバーアルバム。ゼム、ヤードバーズピンク・フロイドキンクス、フーといった豪華なラインナップだけど、ほとんど聞かない。わりと直球でカバーしちゃっててぶっちゃけあんまりおもしろくない感じもある。ピンク・フロイドの「シー・エミリー・プレイ」のカバーだけはなんか好きで聞いてる。

ボウイ自体はライブで他のアーティストをカバーすることも珍しくなかったらしく、ブートレグでその様子を聞いたりすることができる。

初期北野武映画でいう「みんなやってるか」のような立ち位置の、それまでのカリスマ像を壊す箸休め的な作品だと解釈してる。

 

22. 「Hours」

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ここからそれまでのエレクトロサウンドからも脱却して、原点回帰的作品も手がけていくんだけど、なんせ作品を漂うムードみたいなものがまったりしすぎていてかなり眠たくなる。近未来でどこか牧歌的なコンセプト自体はかなりかっこいいと思うけれど、これもあんまり聞かない。

 

21. 「David Bowie

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デヴィッド・ボウイの記念すべき1st。

もはや音が古すぎて初期ビートルズとかエレファント6の面々のようなサイケ感もある、演歌みたいなアルバム。でももうこのころからしっかりボウイ自身の声は出来上がっていて新鮮な感じ。

評価してる人滅多にいないと思うけれど、このサイケ感というか脳天気感、言わばバカ感はボウイの作品の中でも一番高いので結構聞いてる。

「When I Live My Dream」っていう曲がめっちゃ好き。

 

-------------たまに引っ張りだして聞く壁------------------------------------------

 

20. 「Earthling」

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ボウイのエレクトロサウンド最終章とも位置づけできるこのアースリングは1曲目からいきなりドラムンベースだったりですごい。かっこいい。

内容とあんま関係ないけど、この時期の悪役みたいなボウイの見た目も大好き。

 

19. 「Reality」

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「レッツ・ダンス」以降、引退して復帰するまでは、ボウイは終わった人のレッテルを貼られることもあるけれど、00年代に入ってからのボウイは胸を張って人に勧められるくらいかっこいい。あんまり新しいことはやってないけど、ソングライティング力の高さで魅せるような曲が多くて満足度はかなり高い。

このリアリティと同時に世界ツアーをするんだけど、そのときのボウイの見た目もハンサムなジジイといった感じで最高にかっこいい。

基本的に良く出来たアルバムだとは思うんだけど、ジャケットどうにかならんかったのか。締め切りに間に合わず途中で提出したのかってくらい酷い。それだけです。

 

18. 「Diamond Dogs」

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ジギー・スターダスト期とシン・ホワイト・デューク期を結ぶつなぎみたいなアルバム。

本人もこのアルバムのツアー中にこのアルバムのコンセプトであるジョージ・オーウェルの「1984」に飽きて、ブラックミュージックへの接近を図る。

アルバムとしてはそこそこまとまってる、あんまりとっかかりのない作品に仕上がっているけど、ボウイを代表する名曲「Rebel Rebel」が死ぬほどかっこいい。

僕のイメージするグラムロック観がここに詰まってる。

 

17. 「Space Oddity」 

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デヴィッド・ボウイの2枚目のサイケフォーク期。1作目より楽曲が洗練され、ヒッピーなボウイが楽しめる。このヒッピー路線のボウイは長くは続かなかったけれど、後の作品にも負けず劣らずのクオリティ。

 

16. 「The Next Day」

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前作「リアリティ」から事実上の引退を挟み、10年振りにいきなりリリースされた本作。「ヒーローズ」に「ザ・ネクスト・デイ」のロゴがコラージュされたジャケットを最初見た時には、最近流行りのTシャツみたいだな、と思ったら、ポール・スミスとこのアルバムのジャケのコラボTシャツも発表されたんだよな。ボウイの作品にリアルタイムで触れるのは初めてだったので、時代を切り取るアーティストと呼ばれる所以はこういう所にあるのか、となんか腑に落ちたような記憶がある。

全く関係ない話なんですけど、ポール・スミスからこの「ザ・ネクスト・デイ」と同時に、「ハンキー・ドリー」のジャケットのTシャツも売られてたから手に入れたんだけど、かっこよすぎて神棚に飾ってあります。

内容的には、オールドスクールの他のアーティストに比べてかなり実験的で、「レッツ・ダンス」で商業的にも大成功した以降にこの作品をリリースした意味を考えたい。

リリース当時はかなり好意的に受け止められていたけれど、時間が経って今ではだいたいこれくらいの位置に落ち着くと思う。

 

15. 「Let's Dance」

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商業的に大成功したこのアルバム。この大成功が後の彼を何年か苦しめているようにも見えてくる。

売れ線に走ったとかなんとか言われているけれど、別にそんなことはなくて割とこれまで通りのポップソングで、時代が落ち着いたという感じだ。

レオス・カラックスの「汚れた血」の主人公が走るシーンでも使われた「モダン・ラブ」が最高に好き。雨降ってきて、家まで小走りで帰っているときなんかは脳内でモダン・ラブが流れてる。

 

14. 「Heroes

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ベルリン三部作の真ん中に当たる今作は、前作「ロウ」の姉妹作に当たるような楽曲構成になっており、前半は歌モノ、後半はアンビエントという内容。

ヒーローズではキング・クリムゾンロバート・フリップも参加しており、ボウイのフットワークの軽さが伺える。

このアルバムの先陣を切る、「ビューティー・アンド・ビースト」が狂おしいほど好きだ。インダストリアルなのにめちゃくちゃポップで最高すぎる。

駅で電車待つとき、よくこのジャケのポーズでホームに立ってる。

 

13. 「Lodger」

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ボウイのアルバムの中では地味な存在だけど、これが良い。ベルリン三部作の最終作であり、次の「スケアリー・モンスターズ」から始まるニューロマンティック期への過渡期の作品でもある。

ボウイのアルバムの中で一番というわけではないけれど、彼のディスコグラフィの中でもかなり異彩を放ったエレクトロ・ファンクのような内容となっている。

どうでもいいけど、ボウイのジャケットの中でも指折りで好き。裏ジャケもかなりかわいいので、是非手にとって確認してみてください。

 

12. 「Outside」

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90年代のボウイの作品の中でも一番わかりやすくよく出来ていると思う。かっこいい。

収録時間が70分超えで収録曲も19曲とかなりボリュームあるけれど、楽曲がわりとしっかりかっこいいので均整のとれたアルバムになってる。

猟奇殺人がテーマで、このアルバムを含めて5部作にしたいとボウイは考えていたようだけど、いやそれは無理だろ、鬱々としすぎじゃねーか。14歳が考えたコンセプトアルバムかよ、と思ってしまう。

 

11. 「Young Americans」

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75年リリースのブラックミュージックに接近した一作。

75年リリースなのに、後の80年代の流行りを先取りしたようなサウンドとなっている。こう考えると自身のアイデンティティを確立しつつ、いつも時代の最先端を取り入れる彼のポリシーはかなりすごいな。横の時間軸で見た時にわかるボウイのすごさよ。

 

 10. 「The Man Who Sold The World」

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ジャケットからしてもう最高すぎる。妖艶すぎ。これと「ハンキー・ドリー」期の髪の長いボウイがたまらなく好きで、最高すぎる。最高すぎて語彙力がなくなってきてる。

「世界を売った男」ってタイトルがもう最高すぎるんだよな。

グラムロック×サイケデリアで暗く重い曲が多めだけど、どれももれなくかっこいい。1曲目がいきなり8分くらいある。

ニルヴァーナがMTVアンプラグドでカバーした表題曲も収録されてる。あのニルヴァーナのカバーも最高にかっこいい。

 

------------個人的名盤の壁--------------------------------------

 

9. 「Aladdine Sane」

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ボウイのアイコン的イナズマのメイクを施したジャケットが印象的なこのアルバム。iOSの絵文字にも採用されているくらいボウイの中ではポピュラーなモチーフ。

このアルバムの副題にもなっている戦争を絡めたコンセプトは、イエローモンキーの「EXPERIENCE MOVIE」にも色濃く反映されている。初期のイエローモンキーはボウイの完コピみたいでかなり好きだ。

前作「ジギー・スターダスト」が光であるならば、この「アラジン・セイン」は陰のような作品で、突出して目立つような曲の詰め合わせというより、全体の隊列の足並みの揃った総合点の高いタイプのアルバムであると言える。

「ジギー・スターダスト」が光ならばこのアルバムは陰ってのはなかなか上手く言えた自分でも思う。

 

8. 「The Buddha of Suburbia」

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ディスコグラフィの中でも忘れられがちな、存在感のかなり薄いアルバムだけど、これは無視できない出来。元々はTV用のサウンドトラックとして製作され、後にボウイの作品としてリリースされた、くらいの認識でみんなちゃんと聞いてないと思うんだけど、これがめちゃくちゃかっこいい。個人的には「レッツ・ダンス」以降のボウイの中の最高傑作のうちの一つだと思う。

音は空間的な使い方というか、サウンドトラックとしての製作だからというのも大きく関わりがあるんだろうけど、今までの歌モノというフォーマットを取っ払って自由な状態で製作したからか、これまでにはなかったような音使いがアルバムを支配してる。トリップホップだったりアンビエントみたいな曲が多い印象。

人に強くオススメは出来ないけれど、肩の力の抜けた、ボウイの作品の中でも一番過小評価されたアルバムのように思う。

 

7. 「★」

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ボウイが死んでからもう1年以上経つのか。プリンスのときもかなりびっくりしたけど、これをリリースした直後だったから本当に驚いた覚えがある。

明らかに当時流行りだったエクスペリメンタルなジャズの影響を強く受けていて、特にケンドリック・ラマーの「To Pimp a Butterfly」やカマシ・ワシントンの「The Epic」などの要素が散見される。それでもやはりボウイ印はしっかり残っていて、自らの死期を悟っていたこともあってか、内容はかなりメランコリックで冷たくて暗い。

それでも過去の燦々たる作品群に負けずとも劣らない、素晴らしすぎるほどの内容となっていて、数年後にはボウイの最高傑作の筆頭候補になるであろうレベルですごくいい。亡くなってからより評価が高まったというよりも、もし仮に今まだ生きていたとしてもちゃんと正当な評価を得ていたであろう、マジですごいクオリティ。かっこよすぎ。

 

6. 「Heathen」

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「★」が散々すげえとか言ったけど、この「ヒーザン」もすごくいい。過度にコンセプチュアルでなく、華美なわけでもない、やや地味目なアルバムであることは否めないけど、しっかりこういう代表作と呼ばれないタイプのアルバムでもものすごいクオリティだから本当に好きだ。

「レッツ・ダンス」以降のボウイの中では、これと「★」、「郊外のブッダ」の3つが特に好きだ。「★」はコンセプチュアル、「ブッダ」は新しい引き出しとしてのボウイ、このアルバムでは、純粋に曲が良い、3つの違うタイプで素晴らしい傑作たちだと勝手に思ってる。

ジャケが意味不明なのもなんかむしろ良いよね。

 

5. 「Low」

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みんな好きだけどやっぱり好きだわ。初めて聞いた時はこんなもんかくらいにしか思わなかったけど、ずっと聞いてるうちに絶妙にキモいビートが癖になってきて永遠と聞いちゃう。

前半後半どちらも好きだけど、特に後半のアンビエント部は、僕自身アンビエントな音楽がかなり好きということもあってか、「ワルシャワ」から再生してよく聞いてた。このアルバムとブライアン・イーノの「Music for Airport」でアンビエントの音楽の良さをじわじわ理解していったみたいなところある。

スウェードのボーカルのブレット・アンダーソンが部屋にこのアルバムのジャケットのポスター貼ってる画像がかっこよすぎて、うちの家の枕元に貼ってあるわ。

なんとなくニール・ヤングの「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」のジャケットと対になっているような印象があります。

このジャケットのアイフォンケースとかあったらかなり欲しいな。探してみて見つけたら買います。

半分以上どうでもいい話だったけど、中身は掛け値なしの名作なので未聴の方は是非。

 

4. 「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars」

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説明不要の名盤。とりあえずこれ聞いとけみたいなところある。「レディ・スターダスト」はボウイ史上でも1、2を争うほど好きな曲で、もうほんと最高。

 

--------------殿堂入りの壁--------------------------------------------

 

3. 「Scary Monsters (and Super Creeps)」

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スケアリー・モンスターズ、めっちゃ好き。デヴィッド・ボウイの音楽色々聞いてきて最終的にどのアルバム一番聞いてるかって言われたら多分これだと思う。全然2位のアルバムとひっくり返るけど、楽曲の洗練度を考えると3番目くらいかな。

ニューウェーブやポストパンク×サイバー感というか、こういう組み合わせが最高にかっこいいよな。「It's No Game (Part 1)」や「Ashes to Ashes」のようなかなり尖った曲が大部分を占めるかと思いきや、普通にめちゃくちゃポップなだけの「Up the Hill Backwards」みたいな曲も挟まれてたりして、そのバランス感覚が好きなんや〜となってしまう。

彼のディスコグラフィの中でも一番飽きないアルバムはこれだと思う。

 

2. 「Hunky Dory」

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ジギー・スターダスト以前のまだボウイが何者でもない時期のアルバム。

これがもう本当に最高すぎて、ボウイに初めてハマったのがこれで本当に良かったと思う。

「Changes」や「Life On Mars?」、「Quicksand」と名曲は数あれど、このアルバムのラストを締めくくる「The Bewlay Brothers」の不思議な引力に惹かれて何度も聞いてしまう。この曲があることで華やかな前半部に比べると突き放した終わり方になるこのアルバムの構成が最高すぎ。

ジャケットの三輪明宏上位互換みたいなボウイ様も最高です。ありがとうございました。

 

1. 「Statiion to Station」

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どのアルバムも違った良さがあるけれど、このアルバムはその中でも一つ頭抜けて素晴らしい。

ブラックミュージックを彼なりに昇華したグルーヴィなファンクで、このすぐ後のベルリン三部作よりも更にクラウトロックに近い印象を受ける。

表題曲は10分もあるけれどあっという間でめちゃくちゃ変な構成だし、歌詞もスケールデカすぎて意味わからないけどかっこいいもんは最高にかっこいい。全曲最高なんだけど、このアルバムのラストを飾る「Wild is the Wind」がやたら良い。

「地球に落ちてきた男」撮影後にレコーディングされたアルバムらしくジャケットもそんな感じで微妙に血の通ってない雰囲気も大好きだ。「2001年宇宙の旅」みたいで。タイトルもかっこいいしこの一位は当分揺るがないですね。最高です。

 

デヴィッド・ボウイのフィルモグラフィ 

デヴィッド・ボウイ、やっぱり見た目も最高にかっこいいじゃないですか。だから映画とかも結構よく出てきたりするんですよ。デヴィッド・ボウイが関わった映画の中でも特に印象的なものをいくつか挙げていく。

 

「地球に落ちてきた男」 

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ポスターがかっこ良すぎるなこれは。1976年公開。

話自体は大して面白いもんじゃないんだけど、この時期のボウイが美しすぎてやばい。まさに地上に舞い降りた天使のようだ。ボウイの美しさをうっとりと眺めることのできる以外、ぶっちゃけあんま価値のない映画だけど、もっとも美しい時期のボウイ様を拝むことができるので是非見てください。鼻血出ます。

 

戦場のメリークリスマス

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83年公開の大島渚監督による「戦場のメリークリスマス」。

ボウイが「レッツ・ダンス」の頃のダンディーなおっさんになったボウイを見ることができる。この映画に登場するボウイはだいたい縛られてる。縛られる意外にも土に埋められたり、散々な目に遭ってておもしろい。とんねるずのみなさんのおかげでしたかよ。

 

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土に埋められてもなおかっこいいデヴィッド・ボウイ

 

東洋思想や婉曲的な同性愛表現など、かなり観念的でわかりやすい映画ではないけど、若い頃の北野武だったり坂本龍一のぎこちない演技とか見てるだけでもそこそこおもしろい。

 

ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間

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デヴィッド・リンチの代表作の一つでもある、「ツインピークス」シリーズの劇場版にもちょろっと出演している。こういう主役ではないんだけど脇役として登場した時にボウイの魅力が最大限に発揮されると思う。

 

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マイアミバイスみたいな服着てるデヴィッド・ボウイ。険しい顔してる。

 

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すごい苦しそうなボウイ。風呂でシャワーから水が出てきた時にびっくりしてる僕の顔にそっくりな表情してる。こんな顔なのにかわいいな。

 

「バスキア」

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96年公開。音楽はジョン・ケイルが担当してる。

かなり昔に見た記憶あるんだけど、デヴィッド・ボウイアンディ・ウォーホル役でキャスティングされてて、かなりノリノリで演技している印象があった。わりとこの映画では重要な役割なので準主役級の演技を見ることができる。

 

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めちゃくちゃ豪華なメンバーでの写真。ゲイリー・オールドマンデニス・ホッパーとか豪華すぎるな。

 

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アンディ・ウォーホル役のデヴィッド・ボウイ。かなりノリノリで演技してた記憶ある。「ハンキー・ドリー」でも「アンディ・ウォーホル」って曲あるくらいだったからキャスティングされたとき、かなり嬉しかったんだろうな。

 

「ズーランダー」

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ベン・スティラーが主演と製作、監督を務めた2001年の映画。

全編アホな奴しか登場しなくて、ふざけ倒すだけの映画。ガソリンスタンドでガソリンを撒きあってはしゃいだ後、煙草に火をつけて爆発するシーンはアホすぎて涙が出るくらい笑った。

 


Bowie in Zoolander

モデル同士がどちらがかっこよくランウェイを歩けるか勝負するシーンがあるんだけど、そのシーンでちょろっとだけレフェリーとして登場。映画見てる時なんの前情報もなく見てたからびっくりした。この時のボウイもかっこよすぎて痺れる。

 

プレステージ

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ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督による、マジシャン同士の因縁を描いた映画。2006年公開。

19世紀末のロンドンを舞台にしていて、登場する衣装や小物がかわいくて気が利いてる。俳優もかなり豪華で、主演はクリスチャン・ベールヒュー・ジャックマンでヒロインにスカーレット・ヨハンソン、キーパーソンとしてニコラ・テスラ役でデヴィッド・ボウイが起用されてる。

このニコラ・テスラというのが胡散臭い発明家なんだけど、ばっちりハマってる。

 

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もうこの時点で胡散臭さがすごい。もちろん良い意味で。こんなかっこいいのに胡散臭いのマジで最高すぎる。

 


David Bowie as Nikola Tesla

主人公にある仕掛けを提供するニコラ・テスラ。胡散臭すぎてそれが逆に倒錯トリックになってる(これネタバレになっちゃうかもしれないけど)。

 

映画自体は大どんでん返しがあるタイプの映画らしいんだけど、俺はこの映画のこと全く認めてねーぞ。普通にオチに納得がいかなかったので20点くらいの映画だと思ってる。

それでも、19世紀ロンドンの雰囲気やデヴィッド・ボウイを見ることができるのでまあ見ても損はない。いろんなデヴィッド・ボウイが出演した映画あるけどなんだかんだ言っ脇役として登場するデヴィッド・ボウイの中ではこれがいちばんかっこいいしね。

 

 

こっから先はデヴィッド・ボウイ人とは直接関係ないんだけど、デヴィッド・ボウイを明らかに意識しているキャラクターが登場したり、息子で映画監督であるダンカン・ジョーンズの映画も紹介する。

 

ベルベット・ゴールドマイン

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最近では「キャロル」なんかも監督した、トッド・ヘインズによる98年公開の映画。ポスター見てもらったらわかる通り、明らかにジギー・スターダスト期のデヴィッド・ボウイを意識したキャラクターが登場する。というより、映画のタイトル自体がボウイのジギー・スターダスト期の曲である「ベルベット・ゴールドマイン」から取ったものだろうからね。

映画自体はグラムロックが流行った時代にフォーカスを当てたもので、90年代イギリスで制作されたということもあってか「トレインスポッティング」のような世紀末のロンドンのあの時代の空気感がパッケージングされてる。

内容は「トレインスポッティング」の音楽版のような作りになっていた気がするけど、そんなにハチャメチャなことはやってない印象。そういえばこの映画でもユアン・マクレガーが登場して裸になってた。もう完全にデヴィッド・ボウイと関係なくなっちゃうけど、ユアン・マクレガーって登場すると十中八九裸になるよな。スターウォーズくらいだろ、裸にならないの。

 

月に囚われた男

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息子であるダンカン・ジョーンズによる初の監督作品。

原題が「Moon」であるのに対して、邦題が「月に囚われた男」なの、邦題付けた人が有能であると感服するばかりである。

肝心の内容の方も良く出来てて、SFの密室サスペンスとしてかなり良く出来てる映画だと思う。90分くらいしかないからサクッと見れるしね。

普通に良く出来ているのでこれまで紹介した映画の中で(デヴィッド・ボウイは出てないけど)一番見やすい。面白いので是非。

 

 

・エピソードなど

デヴィッド・ボウイはかっこよくて音楽がいいだけじゃないんだよな。ちょっと前にティン・マシーン時代に日本のクイズ番組かなんかに出演している映像を見たんだけど(かなり探しまわったんだけど、今じゃ消されてるみたい)会話の切り返しが普通に上手かったり、おちゃめな一面も見れたりと根っからのエンターテイナーという印象がある。

 

日本との縁も深いらしく、「レッツ・ダンス」や「戦場のメリークリスマス」のころだから80年代中頃には、半年ほど京都に別荘を借りて住んでいた(!)らしい。

それに付随した僕の好きなエピソードとして、ある女子高生が喫茶店で英語の宿題をやっていたらしくて、それの添削をお願いしようと外国人に声をかけたらしい。その声をかけられた外国人というのがデヴィッド・ボウイで、英語の文法を直してあげたり、女子高生に丁寧に添削指導してあげたらしい。なんじゃ、そのエピソードは。嘘つくにしてももうちょいマシな嘘つけよ、という感じだがどうやらこれは事実みたいだ。

以下に関連記事を貼っておく。

全文表示 | デビッド・ボウイ「喫茶店でJKの宿題手伝っていた」 訃報で次々に再発掘される来日時の「逸話」と「伝説」 : J-CASTニュース

 

 

地球に落ちてきた男の時の写真見てたらマジで美しすぎたので共有します。

 

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地球に落ちてきてくれてありがとうとしか言えないよ。

 

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山本寛斎との有名なやつ。

 

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漢字で書くと「出火吐暴威」になるんですね。またどうでもいいことを知ってしまった。

 

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Hi, David.

 

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このロン毛時代のデヴィッド・ボウイが好きすぎる。最高かよ。

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この前髪あるバージョンもめちゃくちゃいいな。前世でどれだけ徳を積んだらこんな人間に生まれてこれるんだ...

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ロン毛時代終了。ここまで伸ばしたのは後にも先にもこの時期だけだったみたい。最高かよ。

 

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ジョン・レノンみたいなデヴィッド・ボウイ。彼のキチガイスマイル好きだ。歯を思いっきり出して笑うのが最高にチャーミング。

 

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リアリティツアーの時だと思うから2004年か。この時どうやら57歳だったらしい。こんな前髪垂れてるの似合うジジイいるかよ。

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リアリティツアーのときのボウイ、マジでかっこよすぎ。どうなってんだほんとに。歳の取り方知らねえのか。

 

あと個人的にこの時代の悪役感がすごいボウイも好きです。エキセントリックすぎるんだよなあ。美形なゲイリー・オールドマンみたい。

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この時代のボウイ、007の悪役のオファー来てただろってレベルで悪そう。ミサイルとか隠し持ってそうだもん。

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それではニヒルなスマイルでお別れです。

 

 

と、デヴィッド・ボウイについてのエピソードを調べたり、改めて彼の作品群を聞いたりしているうちにマジで最高じゃねーか、という気持ち以外なくなってしまった。亡くなってしまったのが今でも悲しい。

たくさん素敵な作品を残してくれてありがとう。これからも僕の中でいつまでも輝き続けていてくれ。

 

 

架空のホラー映画

 

架空のホラー映画を考えてみました。

 

・かなり胸元がゆったりしたニットを着ている女の霊が出現するホラー映画

 

・人間が一切登場しないホラー映画

 

立体視で見るホラー映画

 

・オネエしか出てこないホラー映画

 

・登場するコンビニがすべてデイリーヤマザキのホラー映画

 

成宮寛貴に捧げたホラー映画

 

・逆光のホラー映画

 

VFXがすごすぎてアカデミー視覚賞を獲得したホラー映画

 

・サントラがすごく良いホラー映画

 

・主人公の後頭部がカメラにずっと入ってしまっているホラー映画

 

NARUTOみたいなホラー映画

 

小津安二郎オマージュ全開のホラー映画

 

・死因がすべて爆死のホラー映画

 

前田敦子は湊莉久に似ていることを激しく主張するおじさんが登場しかなりうるさいホラー映画

 

・14時間のホラー映画

 

週刊少年ジャンプの打ち切り漫画のような終わり方をするホラー映画

 

宇多田ヒカルのCOLORSの歌詞にかなり忠実なホラー映画

 

・とんちが効いたホラー映画

 

レッドブル全面協力のホラー映画

 

・揚げ出し豆腐がやたら美味そうに撮られたホラー映画

 

・10億円もの制作費をかけたホラー映画

 

・ワンカットのホラー映画

 

・既視感しかないホラー映画

 

・生きるとはなにかということへの回答が得られるホラー映画

 

・美味しいハンバーグの作り方が紹介されるだけのチャプターが挟まれたホラー映画

 

・男根のメタファーとしてのホラー映画

 

・舌足らずな喋り方がかわいいホラー映画

 

・おっさんしか登場しないホラー映画

 

・登場人物全員やたら童顔なホラー映画

 

・ポラー映画

 

・幽霊の登場するBGMが布袋寅泰のスリルのホラー映画

 

・高学歴の霊しか登場しないホラー映画

 

・純粋につまらないホラー映画

 

・AVよりもエロいホラー映画

 

・フル3DCGのホラー映画

 

・老練した兵士が切り抜けていくホラー映画

 

・インスタ映えするホラー映画

 

平安時代のホラー映画

 

・中毒患者しか登場しないホラー映画

 

・ポテロングを武器として戦うホラー映画

 

・台詞がないため全世界の人が共通して見ることのできるホラー映画

 

・明らかにキューブリックを意識した完成度の高いホラー映画

 

・見ると練りわさびが怖くなるホラー映画

 

・胸がスカッとするホラー映画

 

・登場人物が全員銀魂みたいな喋り方をするのでかなりうっとおしいホラー映画

 

・結局人間の考えることが一番恐ろしいという陳腐な着地に落ち着くホラー映画

 

阿部サダヲ芦田愛菜鈴木福と犬が登場するお涙頂戴のホラー映画

 

・テロップで過剰に説明するホラー映画

 

・手話通訳がワイプに常にいるホラー映画

 

・吸っているタバコがわかばのホラー映画

 

・天然由来のホラー映画

 

モンドセレクション銀賞受賞のホラー映画

 

・点対称のホラー映画

 

・空撮のホラー映画

 

・少し面白いところが2箇所あるホラー映画

 

・将棋に精通している人でないとよくわからないホラー映画

 

・サービスエリアでただ口論するだけのチャプターが挿入されたホラー映画

 

・学校に行こうみたいなホラー映画

 

・ジャニーズでいうとV6みたいなホラー映画

 

・殺され方がすべて握撃のホラー映画

 

・光源がローソンの光のみのホラー映画

 

・手描きのホラー映画

 

・2回目に見ると印象が180°変わるホラー映画

 

・基本に忠実なホラー映画

 

・注意しても騒ぐのをやめない子供が登場するホラー映画

 

・コクがあるホラー映画

 

・時刻表トリックを使ったホラー映画

 

・かなりスベっているホラー映画

 

・多幸感が凄まじいホラー映画

 

・県の柔道予選も兼ねているホラー映画

 

・ブクロは最高!という結論に落ち着くホラー映画

 

・ママタレントのブログのコメント欄のようにかなり殺伐としたホラー映画

 

 ・外国人タレントが次々に変死するホラー映画

 

・かなり論理的なホラー映画

 

・怖さとはなにかということを見失ったホラー映画

 

・今思えば、なんかアイツに悪いことしたなって少し反省しているホラー映画

 

LGBTに深く切り込んだホラー映画

 

ハンターハンターのネタバレをするホラー映画

 

明朝体のホラー映画

 

・冬にベランダで彼氏とホットココアを飲みながら流星を眺めるだけのホラー映画

 

横尾忠則が全面協力したホラー映画

 

・濃霧でかなり見づらいホラー映画

 

・国際問題に発展してしまったホラー映画

 

黒澤明の夢から着想を得たホラー映画

 

・方程式がたくさん登場するホラー映画

 

・見ていることがひとつのステータスになっているホラー映画

 

・死にたいじゃなくて消えたいとか言い出す女ツイッタラーみたいなホラー映画

 

・持ち前の明るさでなんとか後半をカバーしたホラー映画

 

・怪我によりインターハイに出場することができなくなってしまった可哀想な陸上部員が苦しんで死ぬかなり哀れなホラー映画

 

貴乃花が人生ベスト映画に挙げたホラー映画

 

・自分はブスと思い込んでいる人が主人公のホラー映画

 

・ギャルがかなりかわいいホラー映画

 

・ファック!と238回も言うホラー映画

 

人面犬がいることはスルーされているホラー映画

 

・中学時代の思い出がたくさんつまったホラー映画

 

・逃げようとするとシベリアンハスキーに囲まれるホラー映画

 

クレアおばさんのホラー映画

 

・これまでのホラー映画の作法をすべて無視した全く新しいホラー映画

 

・レゲエしかかからないホラー映画

 

パステルカラーのホラー映画

 

・監督の元カノへの思いが込められているホラー映画

 

・牛乳は噛んで飲むと良いみたいなことを教えてくれるホラー映画

 

・熱血教師が竹刀を執拗に隠される、なんだか悲しいホラー映画

 

・化粧水の代わりにアクエリアスを塗りたくっているホラー映画

 

・40代には懐かしいあの懐メロが劇中ガンガン鳴っているホラー映画

 

・デブだからお前ドラムやれよ、から始まるホラー映画

 

・フォリャー映画

 

・イライラした神田うのが黒幕のホラー映画

 

・副音声でバナナマンの音声が楽しめる、最近の紅白みたいなホラー映画

 

・両隣にいる半裸の女が大きい果物の葉でゆっくり俺を扇ぎながらフルーツを口元に持っていくシーンから始まるホラー映画

 

・挑発的なホラー映画

 

・スポーツブラジャーがかなりフィーチャーされるちょっとエッチなホラー映画

 

ますだおかだみたいなホラー映画

 

・第四の壁を無視してこちら側に語りかけるホラー映画

 

・平日は客があまり来ないので仕込みばかりするホラー映画

 

・テレビの電源を切っても終わらないかなり怖いホラー映画

 

・さかな天国にかなりインスパイアされたホラー映画

 

・マライアキャリー最近激太リしたみたいだけど、これはこれでかっこいい太り方だよね、みたいなことを伝えたいホラー映画

 

圧迫面接みたいなホラー映画

 

ツチノコが発見されたホラー映画

 

・森光子がまだ亡くなっていない世界線で起こるホラー映画

 

吉田豪がインタビュアーのホラー映画

 

・続編が待望されているホラー映画

 

・ダイアモンドかダイヤモンドかかなり悩んだような跡が見て取れるホラー映画

 

シムシティがやりたくなるホラー映画

 

・人口密度が高すぎるホラー映画

 

・3回見ると死ぬホラー映画

 

・沢庵和尚が登場するホラー映画

 

・荒削りだがセンスの良さが際立っているホラー映画

 

ミスチルよりサザン派なホラー映画

 

・主人公の名前が桑田圭佑であるためそのことがノイズになってしまいなかなか集中してみることができないが最終的には満足のいく出来のホラー映画

 

・中高生が考えたようなむかつくけど少し面白いホラー映画

 

・大ヒットまちがいなしのホラー映画

 

ニコニコ動画で歌い手として名を馳せている人が惨殺されるホラー映画

 

グータンヌーボみたいなホラー映画

 

・筋力で解決するホラー映画

 

・濡れ場が無駄に多いホラー映画

 

・おもしろかったけど内容はあまり覚えていないので最終的にDVDを買ってしまうことになる、かなり企画立案者が有能なホラー映画

 

・有機野菜をふんだんに使ったホラー映画

 

・宣伝がかなり下手くそな過小評価気味のホラー映画

 

吉田戦車の漫画みたいなホラー映画

 

・地味巨乳しか登場しないホラー映画

 

・生きて腸まで届くホラー映画

 

 ・60歳以上は割引のホラー映画

 

・リズムネタで笑わせてくるクラスの人気者みたいなホラー映画

 

・和民で過労死したホラー映画

 

・伏線回収がすごいホラー映画

 

・サイが追いかけてくるかなり怖いホラー映画

 

・監督は特撮に未練があったんだろうな、と思ってしまうホラー映画

 

・滑舌が異常に良いホラー映画

 

・円環構造のホラー映画

 

・ラストシーンが北野武の笑った顔のアップで終わる戦場のメリークリスマスみたいなホラー映画

 

今井メロのラップみたいなホラー映画

 

 

過小評価され気味な音楽

 

 最近また前みたいに音楽を聞いてて楽しいし色々発見がある。

今回は過小評価されてるんじゃないコレ、みたいな音楽を集めた。気になったら聞いてみてほしい。

 

下に行くほど個人的プッシュ度が高い。

 

75. 佐藤博 - AWAKEING(1982)

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山下達郎細野晴臣なんかの仕事でも知られる、佐藤博のAWAKENING。 吉田美奈子の「FLAPPER」でもそうなんだけど、この人の作る曲のベースのねっとりしてる感じ、まるで流動体みたいな音像が最高に気持ちいい。途中、ビートルズの「From Me to You」も収録されてる。

 

今流行りのシティ・ポップの源流でもあるこの音、今聞いても当たり前だけど全く古臭くない エヴァーグリーンな名作だと思う。

 

74. Seu Jorge - The Life Aquatic Studio Sessions Featuring Seu Jorge(2005)

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ウェス・アンダーソンの映画「ライフ・アクアティック」のサウンドトラック。

1曲を除いて全てデヴィッド・ボウイポルトガル語カバーというかなり変化球な内容で、アレンジもアコースティックギターのみのシンプルなものだけど、すごくいい。ボウイのソングライティング能力の高さを改めて思い知る。

映画もキッチュでポップで最高だから見て

 

73. Looptroop - Modern Day City Symphony(2000)

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スウェーデン産のヒップホップ。叩きつけるようなフローと謎に琴なんかがサンプリングされた、それでいて潔癖症で無機質なトラックが最高。

ジャケットとアルバムタイトルがやたらかっこいい。

 

72. Arto Lindsay - Salt(2004)

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アート・リンゼイは90年代後半のチルな雰囲気が好きなんだけど、このアルバムは音像がスカスカでそれがまたかっこいい。

2曲目の「Kamo(Dark Stripe)」は京都の鴨川をイメージして作られたらしい。アート・リンゼイ史上でもかなりのキラーチューン

 

71. Pharoahe Monch - Internal Affairs(1999)

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オーガナイズド・コンフュージョンのファロア・モンチのソロ。

ラップ上手いのは当然のこと、トラックがどれも派手さはないんだけど中毒性がすごい。「The Light」のようなメロウな曲が急に挟み込まれたりして最高。

 

70. Cowpers - Lost Days(1998)

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札幌発のエモバンドのカウパーズの1st。

普段エモというジャンルは自分から進んで聞くことはほとんどないんだけどこれは本当に怪作。感情が音に形を変えてパッケージングされてる。

 

69. Syd Barrett - The Peel Session(1987)

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オリジナルアルバムじゃないんだけどこのEPがものすごくいい。「帽子が笑う...不気味に...」が鬱ならこちらは躁というほど独特の浮遊感がオリジナルとは違う魅力を醸し出している。アレンジがポップになってて聞きやすい。

 

68. Arab Strap - The Week Never Starts Round Here(1996)

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ダウナーな音楽の中でもかなり好きだ。ローファイなスリントみたいだ。

 

67. Nuno Canavarro - Plux Quba(1988)

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 時代があまりにも早すぎた。この人は未来からやってきてこの音を作ったんだろう。

 

66. Helen Merrill - Parole e musica(1960)

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22曲収録されてるんだけど、1曲ごとにイタリア人の謎の語りが挟まれるので実質11曲。この語りの部分聞いてるとゴダール見てるみたいでいい。ジャズ・スタンダードの中でもさらに定番の曲が採用されていてアレンジもかなりいい。

これ聞いてイタリア行った気になってる。

 

65. Circulatory System - Circuratory System(2001)

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リビア・トレマー・コントロールニュートラル・ミルク・ホテルのメンバーが共作で出したこれも胡散臭いビートルズみたいですごくいい。なんでこんなにポップなんだろう。

 

64. 12 Rods - Lost Time(2002)

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この人たちの話題はマジで聞いたこと無いんだけどディスコグラフィどれもかっこいい。

空間系の音使いにエモっぽいボーカルが乗っかって唯一無二の立ち位置だったのに今は何してるんだろう。

くるりのアンテナ期のドラマーだった外人が昔いたバンドでもあったりする。

 

63. Brainiac - Bonsai Superstar(1994)

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これも最高にかっこいいんだけど埋もれてる。2000年代頭にあったダンスパンクみたいなノリを先取りしすぎたんだと思う。

初めて聞いた時からずっとこのバンドをパクって日本で金儲けしてえなって思ってる。

 

 

62. The Brian Jonestown Massacre - Take It From The Man!(1996)

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これはかっこいい。70年代初頭の名盤を聞いているみたいだ。ガレージロック・リバイバルに分類されるんだろうけどネオサイケっぽい雰囲気も兼ね備えてて最高。

 

61. O.C. - Starchild(2004)

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O.C.のこのアルバムは今まではメジャーレーベルからリリースしていたものの、何故かこれだけインディーズレーベルでリリースされてる。それでも内容はこれまでのBuckwildがプロデュースしたアルバム群に負けず劣らず素晴らしくて、なんというか近未来的なトラックで統一されてる。

地味にCDというフォーマットだとプレミア付いてるから手に入りにくい印象。

 

60. Mic Geronimo - The Natural(1995)

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94年はヒップホップ史的にはナズのイルマティックの年なんだろうけど、裏名盤としてこれが挙げられることも多い。それくらい全曲レイドバックでスロウしたトラックにやたら粘っこい淡々としたラップが乗っかっててめちゃかっこいい。

プロデューサのマーク・スパークスという人が裏で手を引いていて、彼の作るトラックは全てかっこいい。もうひとりのBuckwildみたいだ。

 

59. Rollerskate Skinny - Horsedrawn Wishes(1996)

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これもなんで見つけたか忘れたけど、調べてみるとどうやらマイブラケヴィン・シールズの弟のバンドらしい。

弟の方もシューゲイザーっぽいことをやっているんだけど、空間系というよりピクシーズのようなクワイエット・アンド・ラウドみたいな展開の曲が多い。

やたらメロディが甘ったるくて気怠くて、ディアハンターのマイクロキャッスルが好きな人なら間違いなく気に入ると思う。

 

 

58. The Brian Jonestown Massacre - Their Satanic Majesties' Second Request(1996)

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前作「Take It From The Man!」を更に深化させ、さらにインド要素も足したこのアルバムもかなり良く出来てる。

ジョージ・ハリスンでも在籍してるのかよというくらいシタールがガンガン前面に押し出されてる。ネオサイケ。

確実に葉っぱ吸いながらレコーディングしただろ、みたいな曲ばっかで最高。

 

57. 坂本龍一 - B-2 Unit(1980)

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坂本龍一が尖ってた時のアルバム。若い時ってやっぱりこういう音楽作りがちなんだろうけど、なんだかんだいってポップでこのタイプの音楽の中では抜群に聞きやすい。

1曲目がオウテカみたいでかなり好き。

 

56. Beck - Midnite Vultures(1999)

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ベックはみんなシーチェンジが過剰に好きだけど、これは彼のディスコグラフィの中でも一番正統に評価を受けていないんじゃないかと思う。

メロウでソウルフルで全曲最高だし、ベックの中でもモダンギルドと併せて最高傑作だと思ってる。

ボアダムズ山塚アイのジャケットもいい。

 

55. John Coltrane - The Olatunji Concert: The Last Live Recording(2001)

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晩年はどんどんスピリチュアル、フリージャズに傾倒していき、それの集大成がこのアルバムだと思う。

色んな所で無尽蔵に音が鳴っていてウォールオブサウンドだ。ドラムがめちゃくちゃかっこいい。

コルトレーンのサックスがティーケトルみたいで笑えるのもいい。

 

54. David Bowie - The Buddha of Suburbia(1993)

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ボウイの復帰作以外の文脈で全く語られることのない本作も聞いてみるとかなりかっこいい。

ボウイ自身は70年代のカスみたいな音楽の寄せ集めと本作を評したらしいけど、彼自身もこれでソングライティングに自身を持てたと言っているのも納得のかっこよさがある。

90年代以降のボウイの作品群の中でもかなり好きだ。

 

53. John Coltrane - Crescent(1964)

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「Love Supreme」よりもいいと思う。

個人的コルトレーン最高傑作。

 

52. Maison Book Girl - bath room(2015)

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現代音楽✕アイドルの触れ込みで売り出してたらしいけど現代音楽っぽさが皆無。でもいいもんはいい。

ポストロックを薄めた感じがかなりいい塩梅でポップになってて聞きやすい。

 

51. Grand Puba - 2000(1995)

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マイク・ジェロニモと同じく、これもマーク・スパークスがプロデュースしてるんだけど本当にかっこいい。

ビートが煙たくて黒くてこれこそ名盤であるように思う。

 

50. Smog - A River Ain't Too Much Love(2005)

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スモッグ名義でのビル・キャラハンによるラストアルバム。

ビル・キャラハンの作る音ってスカスカなのにどこかトリッピーでサイケな様相を纏いながら、それでいてそこそこ聞きやすいというかなりギリギリなバランスで成り立ってる音楽という印象。

このアルバムは、本当に危ういバランスで成り立っているので聞き手を拒絶するかもしれないけど、過去作の「Red Apple Falls」や「Knock Knock」、「Supper」くらいまではけっこう聞きやすくてこっちもかなり良い。

この「A River Ain't Too Much Love」はもうスカスカすぎて、このアルバムを聞き終わる頃には一抹の寂しさだけが残る、室生犀星の詩集みたいな音楽。

 

49. O.C. - Jewelz(1997)

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O.C.で名盤と言えば前作に当たるであろう「Word...Life」が挙げられるだろうけど、ちょっと上の方で取り上げた「Starchild」とこの「Jewelz」もかなり良い。

前作の方が、プロデュース曲のほとんどがD.I.T.C.の一員でもあるBuckwildがトラックを提供していたため、統一感のあるアルバムになっていたけど、こちらもかなり粒ぞろい。

というかプロデュース陣が豪華すぎる。DJプレミアはもちろんのこと、ビートマイナーズ、ロード・フィネス、ショウビズなど97年当時の一流トラックメイカーがこぞって提供してる。悪いわけがない。

いやもう本当にO.C.もラップ巧すぎて、ああ〜ラップうめ〜気持ちいい〜とこれを聞くたびに思ってしまう。

 

48. Tyrannosaurus Rex - Unicorn(1969)

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奥田民生率いるユニコーンのバンド名の元ネタになったアルバム。

後のT.Rexになったときのバリバリエレキギター白塗りグラムロックのほうが有名だけど、こっちもかなりいい。というかこっちのほうが好きだ。

サウンドは平たく言えばシド・バレット直系のサイケフォークなんだけど、曲中に鳥がピヨピヨ

鳴いていたりシド・バレットとは違う意味であっち側に行っちゃったような曲ばっかで最高。曲数が30曲くらいクレジットされてるんだけど、一曲一曲は2分にも満たないような短い曲の釣瓶撃ちなので聞きやすい。無駄にポップなのも笑える。メロディが覚えにくいので長く聞ける印象。かなりの良盤だと思う。

 

47. なのるなもない - Melhentrips(2005)

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ジャケからしてあまりにもメインストリームから遠く離れているけど、日本語ラップ屈指の名盤だと思う。

ストリート系のラップとはまた違う、Shing02THA BLUE HERBSOUL SCREAMスチャダラパーと言った文系ラッパーの至高。彼が所属する降神による「降神」も素晴らしいけれど、これもかなり良い。

リリックがすげえ。韻を踏むという言葉遊びの領域を超えて、ポエジーな要素も残しつつ、ストーリーテリングするというめちゃくちゃ高度なことをさも当然かのように提供している。

浮遊感のある幻想的なトラックの上になのるなもないの流れるようなフロウとリリックが完璧に噛み合っている。客演陣もかなりいい仕事していて、ほんとこのアルバムには文句のつけようがない。

 

46. Sonic Youth - Murray Street(2002)

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ソニック・ユース、なんかだいぶ昔に「Daydream Nation」と「Goo」を聞いて以来、イマイチハマれなかったんだけど、なんだこれやけに聞きやすいな、と思っていたらジム・オルークがこの作品にも関わっていたのね。

ソニック・ユースは「EVOL」とか「Sister」みたいなノイジーな初期作も好きだけど、ジム・オルークが関わった「Sonic Nurse」のような間や構成をしっかり活かした、まあ言うなればかなりポップソングよりの彼らがめちゃくちゃ好きなんです。ソニック・ユースの中でもこのアルバムと「Sonic Nurse」が一番聞きやすいと思う。普通にめちゃくちゃ好きだ。

 

45. Alan Goraguer - La Planete Sauvage(1973)

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ご存知、チェコのカルトSFアニメ「禁断の惑星」のサウンドトラック。これが映画にも負けず劣らずよく出来ていて、73年って時代が早すぎる上にサウンドもめっちゃドープで笑う。

数ある映画のサウンドトラックの中でもかなり良く出来た作品だと思う。今聞いても全く古くない。

 

44. Broadcast - The Noise Made by People(2000)

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不思議の国のアリスの世界という単語が世界で一番似合うアルバムだと思う。

 

43. Helium - The Dirt of Luck(1995)

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ヘリウム、全く話題にしてる人を見たことないんだけどかなり良い。淡々としてるのにギラリと光るポップセンスに痺れる。

 

42. Helium - The Magic City(1997)

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前作もかなり良いんだけど二枚目のこれもすごく良い。埋もれてるのが本当に不憫でしょうがない。ヨラテンゴとかのその辺の良い感じのバンドよりも熱量持って語れる数少ないグループだ。

 

41. Flying Lotus - Pattern + Grid World(2010)

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フライングロータスは最初から天才だったんだって再確認できる。

 

40. Broadcast - Work and Non Work(1997)

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ブロードキャストのレアトラック集。ただの寄せ集めと違って一曲一曲の個性が強すぎるためにオリジナルアルバムから外された曲たちという印象。

どうでもいいけど、レアトラック集ってだいたいこんな風にただの寄せ集めじゃないってコピーが付いて売り出されてるよね。

 

39. Loop Junktion - Ties(2002)

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和製ザ・ルーツのループ・ジャンクションの1st。

ジャズアレンジのトラックがめちゃくちゃかっこいいので聞き流しても聞けるけど、だんだん語りみたいなラップが癖になってくる。

唯一無二の存在で最高だったのに解散してしまったのは残念。

 

38. Starving Artists Crew - Up Pop The Sac(2004)

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 気持ちよさだけを追求したヒップホップ。メンバーがピート・ロックをリスペクトしてるみたいだけど、良い意味で煙たくなくて抜けのいい音がめちゃくちゃ気持ちいい。

 

37. Klan Aileen - Klan Aileen(2016)

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最近聞いた音楽の中で一番ベルベッツを感じた。

 

36. Jim O'Rourke - Harfway to a Threeway(1999)

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ジム・オルークはいい音楽手がけすぎなんだけど、その中でもこれは個人的に頭一つ抜けてる。

この世界のEPというフォーマットの音楽の中で一番好きだ。

 

35. Oddisee - Instrumental Mixtape Vol. 1(2005)

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かなりかっこいいビートメイカーなのに全く知られていない。全編インストのアルバム。ヒップホップの枠からはみ出ること無く、純粋にかっこいいのみを凝縮した音が収録されてる。

個人的にはJ Dillaの「Donuts」より好きだ。

 

34. Pantha du Prince - This Bliss(2007)

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ドイツ産マイクロハウス。全曲やたら主旋律がはっきりしてる。かなりダークサイド寄りの電気グルーヴの「ポケット・カウボーイ」みたいな曲ばっかりで最高。

 

33. 小沢健二 - 犬は吠えるがキャラバンは進む(1993)

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小沢健二、「Life」ばっかり注目されがちだけど、他のアルバムもかなり素敵だ。もちろん「Life」も最高なんだけど、この「犬は吠えるがキャラバンは進む」はグルーヴィな曲が多くてかなり良い。

「Life」に比べると似たような曲が多い印象だけど、このアルバムの根幹を流れている、妙に低血圧な雰囲気がたまらなく好きだ。

名曲、「天使たちのシーン」も収録されてるけど、このアルバムの最後を飾る、「ローラースケートパーク」が狂おしいほど好きなんだ。

 

32. Biosphere - Substrata (1997)

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アンビエントとフィールドレコーディングの中間みたいな音楽。アンビエントの中でもかなり良い。

無人島には絶対持って行きたくないけど、宇宙を旅するなら地球が恋しくならないようにこのアルバムを持っていく。

 

31. Shlohmo - Bad Vibes(2011)

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フライング・ロータスを掘り下げてるときに見つけたんだけど、これもかなりかっこいい。

アルバムの中でいきなりアンビエントやフィールドレコーディングみたいな曲あったりして、けっこうぎょっとするけど、この路線の曲もかっこいい。

 

30. NIPPS - MIDORINOGOHONYUBI PRESENTS MIDORINOGOHONYUBI MUSIC(2002)

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Buddha BrandNIPPSのソロとしてのリリースなんだけど、純粋なソロとしての曲の比重は半分くらい。BLACK SMOKER勢やBuddha Brandの他メンバーがやりたい放題してる感じ。何故か統一感があるんだよな。NIPPSが最高なのは言うまでもなく、トラックがどれも異常なほどドープで最高。

 

29. 小沢健二 - 球体の奏でる音楽(1996)

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「Life」の次作。アルバム通して20分強しかないEPがみたいなフォーマットのアルバム。これくらいの長さが一番聞きやすい。

東京スカパラダイスオーケストラの面々が参加、全編ジャズアレンジで聞きやすい。こんなに聞きやすいアルバムなかなかないと思うんだけど、どうですかね。

「大人になれば」と「ホテルと嵐」がめちゃんこ良い訳なんですよ。

小品の最たる例といった感じ。

 

28. John Barry - Goldfinger(1964)

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007のゴールドフィンガーのサントラ。007のサントラかなり好きなものが多いんだけど、その中でも特にこれはゴージャスでクールで最高。メインタイトルで持っていかれる。

 

27. Boards of Canada - Hi Scores(1996)

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傑作「Music Has The Right to Children」をさらに敷衍して再解釈したような音源が詰め込まれてて最高。ダンサンブルなものもあったりと、彼らの作品群の中ではより幅広いジャンルへの趣向が垣間見える。この人たちは本当にハズレがないと改めて思う。

 

26. Oddisee - Instrumental Mixtape Vol. 2(2006)

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もうほんと何者なの!!って感じで最高にかっこいい。ボリューム1もかなり素敵だったけど、負けず劣らずこの2も最高。こっちの方がややメロウだから上にしたけど、どっちも素晴らしい。

 

25. Oval - Ovalcommers(2001)

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オーヴァル、久しぶりに聞いてたらかっこよすぎてこの前くらいまで一時期ずっと聞いてた。90年代のシンプルめなグリッチも渋くてかっこいいけど、このアルバムでは、大きな工場が何らかの問題によって全部ストップしてしまった時にけたたましくそこかしこで鳴り出す、システムエラーコールの轟音の嵐みたい(伝われ)で最高にかっこいい。

 

24. Oval - Ovalprocess(2000)

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こっちはさっきのアルバムに比べてやや音数は抑えられているけど、それでもかなりノイジーだ。

音が重なりあい続け極限まで達すると無音になるのを疑似体験できるアルバムだと思っていて、色んな音が鳴っているのにどこか深海の底にいるような、大きな何かに包まれているような寂寥感すら覚える。

 

23. Oval - Pre/Commers(2000)

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オヴァルコマースの前日談のような位置づけのアルバムで、これもかなり良い。彼の作品全てに共通するけれどどこかメランコリックで、意図的にこの音を生み出している彼は天才だと思う。

 

22. People Under The Stairs - O.S.T.(2002)

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ジャケットからも想像できる感じの最高に気持ちいいヒップホップがここにある。彼らのアルバムの中でも一番メリハリがあって聞きやすいのはこれ。ビートが本当に全部かっこよくてどんな脳味噌してたらこんなとろけるような気持ちいいサウンド生み出せるんだ。

 

21. Sunny Day Real Estate - How It Feels To Be Something On(1998)

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サニーデイリアルエステイトの3rd。1stの「Diary」がエモというジャンルの中でも名盤とされているようだけど、このアルバムのほうが圧倒的に完成度が高いと思う。

ギターのフレーズがメロディアスで最高なのに加えてボーカルが過剰に呪術的でこれも併せて最高。エモ界のレディオヘッドと呼ばれているとかなんとか聞いたことあるけど、確かに「OK Computer」っぽい要素もある。こっちのほうが好きだな。

 

20. Oval - Szenariodisk(1999)

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アンビエント寄りの楽曲とグリッチ寄りの楽曲が交互に収録されてるオーヴァルのEP。収録時間も20分強で最高。「Ovalprocess」や「Ovalcommers」みたいにアクが強いわけじゃないけどこれは聞きやすくてすごくいい。オーヴァルの中で一番好きだ。

 

19. People Under The Stairs - Question in the form of an Answer(2000)

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音の抜け感がすごい。一生モノ。

 

18. RCサクセション - シングル・マン(1976)

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これは過小評価じゃないかもだけど、RCサクセションの中でも一番好きだ。どれも歌詞が気が利いてて良い。

 

17. Sora Tob Sakana - Sora Tob Sakana(2016)

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ポストロック✕アイドルというカテゴリなんだけど、これがまた良い。Toeみたいな超絶技巧ポストロックでやたらエモいバックトラックに女の子の声が乗るんだけど、これが最高にマッチしている。

轟音の中に囁くようなボーカルを乗せるシューゲイザーなんかと同じ手法であるように思う。

ジャケットからも読み取れるように、インターネットが普及して以降の皆の共通認識の中にある理想的な夏の風景や陽射し、暑さ、匂いまでも上手く狙い撃ちして音像化したアルバムだと思う。普通に傑作。

 

16. バニラビーンズ - バニラビーンズ(2009)

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渋谷系リヴァイバルの中でもかなり良く出来たアルバムだと思う。シンバルズのような優等生的楽曲がこれでもかと収録されてる。ボーカルが感情を極力排してメロディを沿うだけに特化しているのも良い。

 

15. 2H Company - Психохирурги(2005)

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キリル文字なのでなんて読むかわからねえけどめっちゃかっこいい、ロシア産ヒップホップ。

DalekやCompany Flowなんかに近いような印象を受ける。淡々とした無機質なラップも最高にかっこいいんだけど、中でも特筆すべきはトラックで全編どこか近未来的で最高にかっこいい。

ジャケットがヤバすぎる。

 

14. 相対性理論 - アワーミュージック(2010)

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相対性理論のこれめっちゃ好きで未だに聞いてる。今の相対性理論もかっこいいんだけど、どうしてもこのころのやくしまるえつこのエモくなさがすごくいい。アルバムタイトルの元ネタは勝手にゴダールの「アワーミュージック」だと思ってるけどどうなんだろう。

サティのジムノペディみたいな曲もあったりして、どこか別の世界の音楽みたいだ。

 

13. Shing02 - 緑黄色人種(1999)

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岡村靖幸の「家庭教師」、小沢健二の「Life」、THE BLUE HEARTSの「THE BLUE HEARTS」のように邦楽を代表する名盤だと思う。その中でもなのるなもない等と並ぶような言葉遊びを超えた歌詞に、耳に残るトラック、「七人の侍」などからサンプリングされた元ネタの幅広さ具合から見ても日本の音楽の最高峰だと思う。個人的に邦楽ユーモア部門一位。

 

12. Tenorio Jr. - Embalo(1964)

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ひたすら良い。グッド・ミュージックの行き着く先。

 

11. ドミコ - Delivery Songs(2015)

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ディアハンターの「Microcastle」のような幽玄ネオサイケの路線を受け継いだ日本のバンド。シンプルな曲構成なものが多いけれど、耳に残る最高にクールなフレーズが次から次へと飛び出してくる。バンド形態の日本の音楽で今一番好きだ。

 

10. 大森靖子 - TOKYO BLACK HOLE(2016)

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「絶対少女」が彼女のピークかと思っていたらもっとすごいのをリリースして驚いたのと感動したのを覚えている。

弾き語りが彼女の本領なんだろうけど、それ以外のサウンドプロダクションでも十分素晴らしいものを生み出せることを証明した一作。聞きすぎて正常な判断が出来ないってのもあるけど、全曲捨て曲無しの良質J-POPアルバムだと思う。一番最初の曲のイントロのギターでもってかれる。

大森靖子&ピンクトカレフ名義での「トカレフ」もバンドアレンジでかなりかっこいいのでこちらも是非。

 

9. 吉田美奈子 - FLAPPER(1976)

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ティンパンアレイが関わった中でも最高傑作の部類に入ると思う。捨て曲なし。個人的にマリーナ・ショウの「Who Is This Bitch, Anyway?」を思い出すような傑作。

 

8. Basic Channel - BCD-2(2008)

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踊れるインダストリアルの鉄板。なんでこんなシンプルで飾りないのにこんなにダンサンブルなんだろう。

 

7. 小坂忠 - ほうろう(1975)

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日本で一番最初のR&Bがこんなに素晴らしいなんて。

 

6. 七尾旅人 - オモヒデ オーヴァ ドライヴ(1998)

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 七尾旅人の1stと2ndも入れる予定だったんだけど、↓で紹介したからもういいやと思って入れなかった。あの二枚も最高に過小評価だと思うの。

galaxypimptaste.hatenadiary.com

で、これは七尾旅人の1stシングルなんだけど、最初からもう完成してる。表題曲以外の曲も全部素晴らしくて、もうほんとすごい。この頃の2ndアルバムくらいまでのシングルはカップリング含めどれも最強なので是非他のも聞いて欲しい。

八月になると聞いてしまう。

 

 

5. You Don't Know The Half(2004)

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Halftooth Recordsとかいうヒップホップ系の無名レーベルのコンピレーションなんだけど、どれも最高にかっこいい。Oddiseeもこのアルバムで見つけた。無名レーベルのコンピレーションとして見逃すのにはもったいなさすぎる出来。

 

4. Vangelis - Blade Runner(1994)

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ブレードランナーの続編公開しますね。最高じゃないですか。

映画もすげえ良いんだけどサントラも最高でかなりスペーシーなアンビエントで最高(最高)。

睡眠導入剤としてもおすすめ。

 

3. Jozef van Wissem / Sqürl - Only Lovers Left Alive(2014)

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ジム・ジャームッシュ監督の「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」のサントラ盤。ジム・ジャームッシュもソングライターとしてクレジットされてるんだけど、これがもう本当に最高でさ、映画同様に耽美でダウナー。アラビア語で歌ってる曲もあったりして呪術的でとにかくかっこいい。ネオサイケに分類されるのかな。Slintの「Spiderland」やUnwoundの「Leaves Turn Inside You」のような名盤の雰囲気すら感じる。ぶっちゃけ映画より好きだ。

 

2. 塊フォルテッシモ魂(2004)

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サントラばっかりで申し訳なくなってきたけど、この塊魂のサントラもすごくいい。

渋谷系リヴァイバルやラウンジのような音作りなんだけど、この完成度が異常に高い。サントラとしては珍しく、思いっきりボーカルをフューチャーしたようなゴリゴリのJ-POPめいた曲がたくさんあって普通にアルバムとしても聞きやすい。

塊魂というゲーム自体もかなりの傑作ということもあり忘れられがちだけど、このサントラも本当に素晴らしい。

演歌界から新沼謙治水森亜土チャーリー・コーセイなどかなりバラエティ豊かに幅広くゲストボーカルを招いてるのも良い。新沼謙治のラップがかなり良くて笑う。

ポップミュージックの極みみたいなアルバム。

 

1. 青葉市子 - 0%(2014)

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青葉市子のライブアルバム。

オリジナルアルバムの「0」も素晴らしいんだけど、こちらはさらにフィールドレコーディングの要素なんかも加わっていたりして原盤よりも良い。

フィジカルでのリリースはなく、デジタルダウンロードのみでしか手に入れることは出来ないけど、これは本当に素晴らしすぎるので手に入れたほうがいい。

青葉市子はほんとうにハズレ無しですごいな。

どこかでも言及したけど、10年代の日本の音楽の中で一番好きなアルバム。

 

 

 

 

過小評価じゃねえよバカ、みたいなアルバムも何個かあったと思うけど、ここに挙げた全てを知っていた人はまずまあいないと踏んでいるので許してもらいたい。もっと入れたいのもあったけど、さすがに疲れたのでこのへんでやめておく。

どうでもいい情報として、最近聞いてる音楽の傾向が、青春時代や学生時代をあまりキャッチーでもない音楽を聞き続けてきた反動がやってきたせいであるのか、やたら大味なポップスやJ-POPを聞いてる。その影響が後半の邦楽連打につながったのかもしれない。小泉今日子がかなり良いのに気づいたりね。あとさっき「男と女」のサントラがかなり良いことに気づきました。こちらも是非。

また紹介したいようなアルバムが溜まってきたら第二弾という形で発表したいですね。はい。

それでは今回はここらでさようなら。